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小学生の頃から書き溜めている。恥ずかしがりたくないけどやっぱり少し恥ずかしいのカケラ
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#日記

ともだち

旅ができる、ということ

笑顔の横で泣いてもいいこと
深夜2時16分にそれでも電話しちゃっていいかな、
と思えること

助けてほしいや
苦しい、と言えなくっても

なんとなく一緒にご飯を食べてくれること

連絡をしていなくても
ただ今日も元気でいてくれさえすれば
大丈夫だよと思えること

何年超えても
変わらずに「久しぶり」と言えること
心配しなくてよいということ

全部知らなくていい
ほんの数分

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3.14

あか、という ゆらめき

はだかのわたしは しゃがんでる

しろ、という ゆらめき

きぶくれたあなたは たっている

さんがつ、という においのなかで

よこたわる ユー も アイ も

はながすき

みんな まちびと

きょう

しらないでんしゃから
しらないふうけいをみた

やさしくなりはじめたきおんに
みどりいろのスカートはゆれる

おかしとやさいのでみせで
まだこないあのこをまつ

あるきながらはなすことは
あしたにはわすれていいことばかり

かべをのぼるてがいたむ
まけずぎらいがあしをはこぶ

ひろいみちをはやあるき
しあわせのいみはシフォンケーキ
しろいしずかなちいさいおみせ
ごちそうさまをきもちよくいえた

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無題

ふっと横をみたら
チェックシャツばかりの兄の部屋
ぬるい日差しが埃を照らす

ふっと横断歩道を渡れば
今にも飛び出しそうな静かな車
知らない人間がハンドルを握る

どこにも見えないマグマも
ファンデーションで隠すクマも

また今度ね、の今度の中に入ってて
色鉛筆で塗りつぶしたくなった

あったかいかもと思った昼間と
日が伸びたねの17時すぎの空
と思ったら寒くなってる21時すぎの最寄駅

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無題

おなかがすいた
からっぽ

つんとした空気が高速で
側面を撫で続けているのかと思うと
あたたかい、内側のわたしも
すこし楽しい
小田急線で

夜ごはんは何だろう
昨日はカレーだったな
妊婦さんは生魚を食べちゃいけないらしい

 

勉強をしている
今日もだけどそれは明日も
何時に起きたらいいんだっけか

 

考えても仕方のないこと
いったりきたりを今日もした
いつまで明日がくるんだろう

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無題

教室に行きたくなくて
駐輪場でもう帰ってやろうかと思いながら
どうしたらいいか分からなくて迷っていた
ぼーーっと突っ立っていた私に
「なにしてるの?」
と声をかけてくれた彼女が居なかったら

私は今も、ここにいない気がする

みんなが食べ終わる時間に食べきれなくて
もそもそと静かに弁当を食べていた私を
横からひょいっと覗き込んで
「なに、お前の弁当黒豆入ってんの」
と馬鹿にしてきた彼が居なかったら

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今日のよるのこと

18時半のちょいさむ新宿駅

駅構内での待ち合わせ迷路

人避けのための白いマスク

やっと見せてくれた久しぶりの笑顔

7階に続く横座りの居酒屋さん

カシスソーダと梅酒ソーダ

窓から青い電灯の木が見えて

おもろいなあと相槌に乗る

あたたかいより熱い店内

ひとしきり話しを終えて

再び泳ぐ人波のなか

あっという間の2人の時間を

あっという間が過ぎていった

次は3人で会おうと

約束

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