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小学生の頃から書き溜めている。恥ずかしがりたくないけどやっぱり少し恥ずかしいのカケラ
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2020年3月の記事一覧

今日の詩

知らない街が
きょうも眠っている

すやすや
安らかに眠っている

会いたい人が
その街で
ただ息をしているということ

この先いつか起きだした
晴れやかなその日に

「おはよう」のひとこと
声に出して届けられるように

いまはゆっくり
「おやすみ」を送ろう

眠る日々も
彼と彼女とあの人その人あなたが

ただ息をしているということ

それだけがうれしくてやさしくて
ほっとするから

今はみんなで

もっとみる

無題

焦げた匂い
黒、木
隠せば隠そうとするほど
痛みには気づけない

電車に乗っていて
ふとした時に目に入る
白い桜の塊に
ギョッとしてしまうのだ

うれしいじゃなくて
ギョッ、なのだ

目を閉じれば
ここにいる
目を開けたら
上の空

占い
お寺
物語

空想の旅がなければ
生きたいとは思えない

これから
これまで

夢から覚めても眠れない

かなしいとたのしいの
つなぎ目がもっと美しければ

もっとみる

3.14

あか、という ゆらめき

はだかのわたしは しゃがんでる

しろ、という ゆらめき

きぶくれたあなたは たっている

さんがつ、という においのなかで

よこたわる ユー も アイ も

はながすき

みんな まちびと

いま

ひかり
しゅとこう
とうきょう

よる
まち
すいすい

ひる
ながの
よりも

よる
しゅとこう
ぎんざ

ともだち
うしろ
ねてる

とうきょうたわー
びる
すかいつりー

すべる
かぜ
くねくね

だいがくせい
わたし
ともだち


今日だけ
もう帰る

かぜ

遊びたい風がごおごおと
畑のほこりと戯れる

廊下まですり抜けて遊んでる
つめたいよと横目で撫でる

お正月ぶりなのよと言われても
いつもあそんでいるじゃない

ひんやり
ひゅーっと
とおりすぎてく

さーっと
体温さらってく

とばす
ちらす
目の奥の水
心の底の色

ぱらぱら
降らせる

おもっているより
遊びかたを
かぜはしってる