No.6 ライティング、はじめました
こんにちは、サクマです。
新型コロナウイルス感染症の蔓延による外出自粛を機に、室内でのライティングを勉強し始めてから2ヶ月が経ちました。
わたしがライティングを始めるに当たって揃えた機材は、godoxのTT350とX2T、そして同じくgodoxのソフトボックスです。FUJIFILMのEF-X500も所持しているのですが、オフカメラでの使用ができないので、新しく購入することにしました。
1.最初の壁
ライティングを勉強し始めた当初は、何も考えずに撮っては設定を変えて、また撮っての繰り返しをして、ちょうど良い設定を模索していました。この頃はとにかく楽しかったです。
これはストロボを使って初めて撮影した妻の手作りトマトソースです。ストロボを使うだけでこんな写真が撮れんるんだと、カメラを始めて2年目にして初めて知りました。
しかし、この直後に、楽しかったはずのライティングに四六時中苛まれることになります。
ある時、光をもっと柔らかくしたいと思い、被写体からストロボを離して撮影しました。光源が被写体から離れている方が、より光が拡散すると思ったからです。
結果は、柔らかくなるどころか、どんなに調整しても硬くなる一方でした。
すぐに調べてみると、ストロボは被写体に近い方が柔らかい光を作れるということを知りましたが、理屈が分かりませんでした。
2.「点光源」と「面光源」
それからというもの、仕事中も休憩中も毎日そのことばかり考えていましたが、めげずに調べ続けていると、「点光源」と「面光源」というものの存在にたどり着きました。
点光源の場合、被写体に対して光源が小さいため、被写体に照射される光が、極端にいうと「線」のようになるそうです。直線的な光によってできた影は、当然くっきりします。
それに対し、面光源の場合は光源が「面」なので、被写体に対して照射される光が多く、互いに干渉し合うそうです。光が干渉し合うと、お互いに影を打ち消し合うという理屈で、光が柔らかくなるそうです。
分かりやすく身近なものに例えると、晴れている日の太陽は点光源、日中の曇り空は面光源です。両者の影を思い浮かべてみれば、その差は歴然です。
納得しきれない部分もありますが、これはわたしにとって大発見でした。わたしは被写体からストロボを離すことによって、点光源に近づけてしまい、その結果光を硬くしてしまっていたのです。
実際に被写体にストロボを近づけて撮影してみたところ、無事柔らかい光を表現することができました。
3.成長を感じる作例
悩むこともありましたが、少しずつライティングにも慣れてきたので、作例を紹介します。
4.まとめ
ライティングについて、点光源と面光源にスポットを当ててお話しましたが、ひとつだけ誤解をしないようにしていただきたいのは、「あくまで光の柔らかさを決めるのは光源の面積であり、被写体とストロボの距離が重要なのではない」ということです。
わたしは60cm×60cmという比較的小型のソフトボックスを使用しているので、少し距離をとっただけで点光源に近づいてしまいましたが、撮影現場によっては被写体の近くにストロボを設置できない状況もあるかと思います。その場合は、よりサイズの大きいソフトボックスを使用することで、被写体から離した場所に置いても面光源として光を扱うことができます。
被写体とストロボが離れているからといって、必ずしも点光源になるとは限らないのです。
ライティングを勉強し始めて日が浅いので、まだまだ知識が乏しく、今回ご紹介した内容はきっと基礎中の基礎なのだと思いますが、それでも得られる感動は本物です。こうした感動をひとつひとつ体験した先に、成長があるのかもしれません。
いつの日かgodoxからFUJIFILM用の受信機が販売され、EF-X500と組み合わせた2灯ライティングができる日を楽しみにしています。
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