音楽制作の仕事を受注したい人へのつぶやき
最近Audiostockのプロフィールページを見て依頼のお問い合わせをいただくことがわりと多いです。
お問い合わせ~受注の導線を作るには【音楽を使いたい人が集まる場所】に自分の曲と連絡先を置いておくことが大事なんだな、と改めて思いました。
先日こおろぎさんの『全く営業をしないフリーランス作曲家の収入の内訳を教えます』というYouTube動画でも「フリー素材サイトDOVA-SYNDROMEからの問い合わせが多い」って話をしてましたが、これはまさに【音楽を使いたい人が集まる場所】ですよね。
【音楽を使いたい人が集まる場所】で仕事が来やすいのに対して、【音楽を聴きたい人(リスニング用途)が集まる場所】ではリスナーやファンは増えても、仕事の受注にはつながりにくい。それはそういう目的の人がそこにはほとんどいないからです。
SNSはよく考えて使わないと仕事にはつながらない
例えばTwitterで曲をアップしても基本的には自分のフォロワーにしか届かないので、仕事につなげたい場合はそこそこバズってより多く遠くの人まで届く必要がある。それでも仕事を発注したい人の割合というのは存外少ないので、コスパで言えばかなり低い。
僕自身も過去に曲を投稿したツイートで(パロディー曲だけど)数千RTとか1万RTくらいバズっても仕事に直結した問い合わせというのは結果的にはほとんどなかったです。単純に聴いて楽しんでくれた人の感想がリプライと、「フリー素材として使いたい」という問い合わせがほとんどでした。
もちろんたくさんの人に聴いて楽しんでもらえるだけでもうれしいのですが、受注につなげるという観点で見ると厳しいと思います。
YouTubeでも同様で僕のチャンネルは現時点で1.5万人の登録者がいますが、直接的にYouTubeからご依頼いただくケースは今のところほとんどないです。リスナーやファンが増えても、仕事を発注したい人が見てくれるコンテンツとそのための導線がなければ、ただ曲をアップしても受注にはつながらないんですよね。
昨今とりあえずSNSで露出を~と考えがちですが、そのノリでSNSに曲をアップしまくったりしても仕事につなげるという目的には費用対効果はあまり良くなかったりします。
マーケティング(市場)目線で考えてみる
私はマーケティングについて専門的に学んできた経歴はありませんが、『届けたい属性の人がいる場所でアピールするのが大事』というのはマーケティング的にはごく当たり前のことだと思います。
どんな優れた商品も、まずは知ってもらうことから始まります。もっと言えば誰に知ってもらうべきなのか?が重要です。
たとえば、深夜番組で子供のおもちゃのCMやっても子供は見てないけど、学校や親の仕事が休みの土日の午前中にアニメ番組でおもちゃのCMやればたくさんの子供やプレゼントを探してる親がそれ見て購買意欲を抱く人はたくさんいるはず。
おじいちゃんおばあちゃんがたくさん集まる巣鴨にハイスペックなゲーミングPCの広告を出してもあんまり効果なさそうだけど、ゲーミングPCユーザー率が高いであろう秋葉原に広告を出せばもっと効果的なはず。
それと同じように【音楽を聴きたい人が集まる場所】で「お仕事募集中!」と看板を掲げるよりも、【音楽を使いたい人が集まる場所】に自分の曲と連絡先を置いておいて導線を作っておく方が効果的です。
まとめ
要するに「音楽を聴く」と「音楽を使う」というのはまったく違うベクトルなので、「音楽を使う」人に向けてアピールする方が仕事の受注につながりやすいよ、というお話です。
以上、音楽制作の仕事を受注したい人へのつぶやきでした。
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