「やめなくてもいい音楽」のための4つの作戦

近年「持続可能」という言葉をSDGs関係でよく見かけますが、今回はそういった地球規模の話ではなく個人レベルの一音楽家として「持続可能な音楽活動」をしていくためのお話。

「やめなくてもいい音楽」なんていうと後ろ向きな感じに聞こえるかもしれませんが、今回僕が書くのはもっとポジティブなバイブスに基づいた内容です。

音楽が好きだからこそ、ライフワークとして一生音楽を続けていくための作戦について考える時間が必要です。

音楽をあきらめる必要はない

10代からDTMやパンクバンドで音楽活動をはじめて以来、長年にわたって音楽活動を続けてきた中で周りの音楽仲間や知り合いが音楽から離れていくのを本当にたくさん目にしました。

しかし、音楽そのものが嫌いになってやめた人は今まで見たことがなく、むしろ音楽以外の理由でやめていったケースがほとんどです。

売れない、結果が出ない、食っていけない。燃え尽きてしまった。
年齢を重ねてこれ以上バイトしながら音楽続けるのが難しい。
家族や友人、身の回りの人から「そろそろやめた方がいい」と言われる。
結婚、出産などライフステージが変化して、音楽活動に割く時間がない。
収入が不安定になり音楽一本でやっていくのを断念した。

ーーーそろそろ落ち着いて手に職つけて、音楽はやめよう。

これらはだいたい「経済的な問題」に帰結しています。

僕は元々バンドマンだったのですが、特にバンド界隈では年齢やライフステージの変化に伴って音楽活動を断念する」というケースが非常に多かったです。実家に帰って家業を継ぐとか、家族を養うために社会人として仕事に専念する、という状況を迎える音楽家は特段めずらしいものではありません。

もちろんこれはフリーランス作曲家の僕にとっても決して他人事ではありません。

だからこそ僕はただ遊びで音楽を作るだけじゃなく、サラリーマンとして働きながら音楽制作業で収入も得つつ、ブログやnoteを書いたり文筆業でも収入源を作り、やりたいことをきちんと継続していける環境づくり・リスクヘッジをしながら音楽活動をしています。

なにかしらで一発当ててドカンとブレイクして悠々自適の生活を送りたい下心を片隅に置きつつも、それ以上に僕は「ドカンと売れなかったとしてもライフワークとして生涯ずっと音楽を続けていきたい」と強く思っています。

音楽を作ることがとにかく好きだから、自分の音楽活動を常に持続可能なものにしたい。だから僕は「やめなくてもいい音楽」をやる。

そのためには「やめなくてもいい方法」をしっかり確立していく必要があります。

このnoteやマガジンを購読してくれている方にも「やめなくてもいい方法」や、ライフワークとして音楽を続けていくためのヒントのひとつになればと思い、このような記事を書いています。

今回の内容は突拍子もない話や小手先のハック的な話ではなく、もっとベーシックなものです。

ここから先は

3,096字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?