心に刺さった名言 ｜ 宇宙兄弟「心のノート」【Morning Radioほか 中編】
読んでいただき、ありがとうございます！この前たまたま、Kindleで買ったリストを見ていたら、ずいぶん前に買った『宇宙兄弟の名言集』が出てきたんで、思わず読み返してしまいました。そしたら、今の自分の心に刺さりまくり！
ということで独断で私のお気に入りの名言を順不同でご紹介します。今回はMorning Radioほか 中編です。関連記事の『南波六太編』『Morning Radioほか 前編』『Morning Radioほか 後編』も合わせて読んでいただけると嬉しいです。
今のあなたにとって・・・
まず初めは、こちらです。
『今のあなたにとって・・・一番金ピカなことは何？』
金子 シャロン
少年時代の六太は、シャロンの家にある楽器をすべてを演奏してみて、一番音を出すのが難しいトランペットを選びました。その昔の話をシャロンから聞かされ、六太は「一番金ピカだったから」見た目で選んだんじゃないかと答えた時のシャロンの返答です。
一番難しいことに挑戦する少年六太のチャレンジ精神をこの言葉は六太に思い出させます。でも、大人になってチャレンジすることに憶病になっているなら、一番輝いてみえる選択をすればいいとシャロンは教えてくれています。
大人になると消去法で「いまさら、こんなことできないなぁ」とか「これをやっても食っていけない」などと考えてしまいますが、『自分がやりたいこと』、『自分が好きなこと』、『自分が楽しいと思うこと』そういう一番輝いてみえる選択をシャロンは六太にしてほしいと思ったに違いありません。（第1巻に掲載されています。）
泣くのはまだ早い・・・
ふたつ目は、こちらです。
『泣くのはまだ早い 私はまだスタートライン 泣くな！』
伊東 せりか
せりかさんって本当にいい子だなぁと思います。このシーンは、せりかさんが『宇宙飛行士合格』の連絡をJAXAから受け、お父さんのお墓参りをした後のものです。亡くなったお父さんと同じ病気で苦しむ人を救うため、宇宙飛行士を目指してきた彼女にとって、この合格の連絡は長い間の努力が報われた瞬間です。
宇宙飛行士になって、「宇宙へ飛び立つ瞬間をお父さんに見てほしかった」そんな想いから思わず涙がこぼれそうになります。ですが彼女の宇宙飛行士になる目的は、国際宇宙ステーションで実験をし、お父さんと同じ病気の治療法をみつけることです。
わかりますよ。そんなことは、わかってますけど、泣いたっていいじゃん！宇宙飛行士になることができる人ってほんの一握りですよ。物凄い努力を積み重ねてもなれない人がいる。それにも関わらず、その大きな目標を達成したんです。お父さんも天国ですごく喜んでいると思います。
せりかさんって、本当にいい子だなぁ、そして、物凄く強いなぁ、と思う名シーンでした。（第8巻に掲載されています。）
「ムリしてね」・・・
三つ目は、こちらです。
『「ムリしてね」
「ムリしないでね」って言われるよりも 何倍もやる気になる言葉だ』
真壁 ケンジ
ケンジらしいセリフだと思いませんか？ケンジの長女 風佳ちゃんがいつからか「いってらっしゃい」といっしょに「ムリしてね」と言うようになった。普通は、身体を壊さないように「ムリしないでね」。だけど、たぶんケンジは、それでもムリをする。それなら、「ムリしてね」って言われた方がやる気になる。すごくケンジらしい。
ケンジが、この「ムリしてね」という風佳ちゃんの励ましを思い出したきっかけは、六太の言葉でした。
月面を想定した『NEEMO訓練』中、六太とケンジに「どちらか片方しか月に行けない」ことが告げられる。二人は宇宙飛行士選抜試験で出会ったときから最高の同級生コンビ。告げられた直後から、二人の関係がぎくしゃくして、ふたりとも訓練にどこか集中しきれない状態になる。しかし、六太は悩んだ末に、ある結論に至ります。
『今のこの訓練が どうやったら最高のもんになるかだけを考えることにした やったことはきっと俺らの力に変わるはず・・・
だからケンジ・・・
ちょっとだけ無理なことに挑戦してこーぜ』
本当にケンジと六太は最高のパートナーだ！（第16巻に掲載されています。）
Morning Radio Q&Aのコーナー
ロスにお住まいのカール君6才からの質問！
Q：オレンジの汁を目に入れてみたら
すげー痛かったんですけど、なんでですか？
A：なるほどォ するどい質問だねェ カール君
よし教えてあげよう・・・
世の中にあるものはたいがい
目に入れたら痛い
出典：宇宙兄弟 心のノート 「メモしたくなる言葉たち」
毎回カール君からの質問ですね。リスナーはカール君だけなのか？
それと、いま気づいたんですけど、前編で紹介したときは、『カール君8才』だったから物語の進行に合わせてカール君は歳をとってるっぽい！
「生きた石コロ」です
続いては、こちらです。
『何もせずに止まっているのは 道端の石ころです
動いて動いて 輝く石は 流れ星・・・
「生きた石コロ」です』
新田 零次
新田には弟がいます。宇宙に詳しく、新田が宇宙飛行士を目指すきっかけをくれたカズヤです。でも、自室に引きこもり一切外に出ようとしません。
JAXAのHP上の宇宙飛行士候補者の紹介動画で、新田は何を話そうか少し考えた後、次のように話しました。
「もし、これを見ている人の中に、今、自分の居場所がないと強く感じていて、小さな世界に閉じ籠っている人がいたら、聞いてください。それこそが、外に飛び出す原動力です。大事なのは動くこと。何もせず止まっているのは道端の石コロです。動いて動いて輝く石は流れ星。生きた石コロです。」
一般の視聴者に向けたメッセージですが、おそらく新田が一番見てほしいと思ったのはカズヤでしょう。私もかつて道端の石ころのような時期を過ごしたことがあります。会社で仕事をしていてもやる気が起きず、ただ与えられた仕事をこなすだけ。夜遅くまで残業をして、家に帰って、食事をして風呂に入って寝る。また、朝起きて。。。という繰り返し。
今は、好きなことを見つけて、それをやっているときは、時間も忘れて没頭してしまいます。趣味でも何でもいいんですね。そういう好きなことをしているときが輝く時間なんだと、今は思います。（第11巻に掲載されています。）
死ぬ覚悟・・・
中編の最後は、こちらです。
『死ぬ覚悟なんて いらねえぞ 必要なのは ”生きる覚悟”だ』
ブライアン・ジェイ
「死ぬ覚悟はない」と答えた吾妻に対して、ブライアンは「それでいいぞ。たいていの宇宙飛行士は”Yes”と答えるけどな、口ではなんとでも言える。薄っぺらい”Yes”だ。”No”と言える奴がいたら、そいつは信じていい」と語りました。
常に死と隣り合わせの宇宙飛行士という職業、死ぬ覚悟がないとできない仕事のように思いますよね。でも、一緒に仕事をするなら、どんな時でも諦めずに生きる道を探し続ける人ですよね。
そして、”No”と言える人は生と死について、本気で向き合っていると言えます。”Yes”と言えば、聞いた相手も「そうだよなぁ、いつ死んでもおかしくないのが、宇宙飛行士だもな」と勝手に理解してくれます。”Yes”と言った方が楽なんです。
そういう楽な道を選ばずに、どんなことにも、真摯に向き合う人じゃなければ”No”とは言えない。だから、ブライアンも”No”と言う奴は信頼できると言ったに違いありません。（第6巻に掲載されています。）
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございます！今回は、宇宙兄弟の名言集『心のノート』から私の好きな名言5つを紹介しました。本当は、六太の名言以外を一気に紹介しようと思ったのですが、それぞれ想い入れが強すぎて、つい長くなってしまいました。（私が伝えるより、みなさん自身に実際の本を読んでいただいた方がいいんですが。）
宇宙兄弟は妻が好だったことをきっかけに、私も読むようになったのですが、本当にいい漫画で、生きる上でのヒントをもらえたり、勇気や感動がもらえたり、得るものが多い作品です。まだ読んだことがない方には、ぜひ読んでもらいたい。読んだことがある方は、もう一度読み返すと、以前とは違うものを得られると思います。（私がそうでした。）
この記事を読んで、私のこの気持ちを共有してくれる人が一人でも増えたら、うれしいです。ぜひ試してみてください。
/＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊--＊/
この記事が少しでもおもしろかったという方は、Twitterでシェアしていただけると、今後の執筆活動の励みになります。
またTwitterでは、ブログやYouTubeなどいろいろなメディアで見つけた有益な情報を中心につぶやいています。ぜひフォローしてみてください！
読んでいただき、ありがとうございます！ 少しでもあなたの役に立てれば幸いです。