心に刺さった名言 ｜ 宇宙兄弟「心のノート」【Morning Radioほか 前編】
読んでいただき、ありがとうございます！この前たまたま、Kindleで買ったリストを見ていたら、ずいぶん前に買った『宇宙兄弟の名言集』が出てきたんで、思わず読み返してしまいました。そしたら、今の自分の心に刺さりまくり！
ということで独断で私のお気に入りの名言を順不同でご紹介します。今回はMorning Radioほか 前編です。関連記事の『南波六太編』『Morning Radioほか 中編』『Morning Radioほか 後編』も合わせて読んでいただけると嬉しいです。
もし諦め切れるんなら・・・
ひとつ目は、こちらです。
『もし諦め切れるんなら そんなもん夢じゃねえ』
南波 日々人
JAXAの第2次審査に落ちたと言い出す六太。結果が出るまであがこうとせず、諦めようとする兄に、投げかけた言葉です。夢に対して、愚直に向き合ってきた日々人だから言える言葉だと思います。さらに、六太の才能をよくわかっているから、六太も本当は夢を追いかけたいと思っているという確信があるから、そして、何より六太のことが大好きで一緒に宇宙を目指したいと思っているからこそ、思わずでてきた言葉なんだと思います。
この言葉を発した時の日々人の表情というのが、すごく印象的です。「ㇺッちゃんは何で本当の自分の気持ちを隠してるんだ？」という歯がゆい気持ち、一直線に夢に向かって突き進んできたから日々人からしたら、そういう六太の気持ちが理解できないのでしょう。
六太は、本当だったら兄の自分が弟の日々人を励まして夢に向かって一緒に努力をするつもりが、逆に弟から叱咤され『兄とは常に 弟の先を行ってなければならない』という昔の気持ちを思い出したのではないでしょうか。（第2巻に掲載されています。）
Morning Radio Q&Aのコーナー
ロスにお住まいのカール君8才からの質問！
Q：サンタさんはたった一晩でみんなにプレゼントを配るなんてスゴすぎると思うんですけど なんでそんなスゴイことができるんですか？
A：なるほどォ いい質問だねェ カール君
よし教えてあげよう・・・
本当にスゴイのは・・・
”トナカイ”だよ
出典：宇宙兄弟 心のノート 「メモしたくなる言葉たち」
毎回カール君からの質問ですね。リスナーはカール君だけなのか？
この『Morning Radio Q&Aのコーナー』は、この本の中では、コラム的な感じで、名言と名言の間に何か所か入っています。毎回カール君の質問に対する絶妙な答えがセンスを感じますよね。
It's a piece of cake.
続いては、こちらです。
『It's a piece of cake.』
金子 シャロン
実は、この言葉が私が一番好きな言葉なんです。六太が「『僕は役に立たないダメ人間です』を英語で言うとどうなる？」という質問に対して、シャロンの答えがこれなんです。本当の意味は「楽勝だよ」。普段、嘘をつかないシャロンがこういう時は、平気で嘘をついてしまう。
シャロンの優しさが滲み出ているシーンだと思います。今は落ち込んでいても、「大丈夫、あなたならできるわ。楽勝よ！」このやり取りで、シャロンは六太への信頼と励ましを同時に送っている。私はシャロンの包み込むような優しい愛を感じて、今、この文章を書きながら、涙がこぼれそうです。（第13巻に掲載されています。）
私の夢は・・・
三つ目は、こちらです。
『私の夢は年をとっていない』
福田 直人
福田さん、私の大好きな人物の一人です。なぜ、大好きなんだろうと考えると、おそらく、こういう生き方に憧れがあるからなんだと思います。JAXAの2次試験に残った受験者の中で、最高齢。体力的には、どうしても周りの若い人たちより劣る。でも、少年時代からの『宇宙飛行士になりたい』という夢は、全く色褪せていない。
私は、どちらかというと、ここまで「なんとなく」、「流されて」生きてきたように思います。大した夢もなく、常識的なルートから外れずに、自分がやりたいことをやるというよりは、「親は自分にこういう期待をしているのだろう」とか「社会が求める人物像はこういう人かな」みたいな感じで他人の評価を気にして生きてきたように思います。
しかし、福田さんはこの年になっても、色褪せない夢を持っている。確固たる自分のやりたいことを持っている。だから、私は福田さんに憧れるんだと思います。（第3巻に掲載されています。）
「できるようになりたい事」・・・
続いては、こちらです。
『「できるようになりたい事」・・・ならどうよ？』
北村 絵名
妹のケイに「将来をどうやってきめたらいいのか」、「自分が何になりたいのかよく分からない」と相談を受けたときの絵名の答え。
「時間も忘れて 続けられるようなものが 1個でも見つかればいいよね。」
と、続けます。私は妹のケイの気持ちがすごくよくわかる。「自分が何になりたいのか」、「自分は何がしたいのか」、自分のことなのに、私も質問されてもうまく答えられない。
でも、できるようになりたい事なら、探せばたくさんあるかもしれない。その中で夢中になれることを続ければいいんだ。それは商売にならなくてもいい、それでお金を稼げないなら、生活費は他のことで稼いだっていい。そう思ったら、私はすごく気持ちが軽くなったのを覚えている。私の良くない思い込み「自分がやりたいこと、なりたいもの＝生活を支える職業」から解放された言葉でもあります。
このシーンの後、「お姉ちゃんよりおいしい料理をつくれるようになりたいんだ」とケイが言うと、絵名が「ケイちゃんのさっきのハンバーグ アレさ・・・ お金とれるよ」
すごくいいシーンです。でも、このシーンはなぜか、以前の自分より今の自分の方が心に刺さるんです。成長した二人の娘と少しオーバーラップするからかなぁ。この文章を書いている今も泣きそうです。（第10巻に掲載されています。）
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございます！今回は、宇宙兄弟の名言集『心のノート』から私の好きな名言4つを紹介しました。本当は、六太の名言以外を一気に紹介しようと思ったのですが、それぞれ想い入れが強すぎて、つい長くなってしまいました。（私が伝えるより、みなさん自身に実際の本を読んでいただいた方がいいんですが。）
宇宙兄弟は妻が好だったことをきっかけに、私も読むようになったのですが、本当にいい漫画で、生きる上でのヒントをもらえたり、勇気や感動がもらえたり、得るものが多い作品です。まだ読んだことがない方には、ぜひ読んでもらいたいですし、読んだことがある方は、もう一度読み返すと、以前とは違うものを得られると思います。（私がそうでした。）
この記事を読んで、私のこの気持ちを共有してくれる人が一人でも増えたら、うれしいです。ぜひ試してみてください。
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