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バリモア

さて、下書きを消化していこうと思います、頑張ります。

今回は、昨年5月に観に行った無名塾による舞台『バリモア』から。
.…時が経つのってはやーい。
もう1年経っちゃう・・・ぞっとした笑

戯曲『バリモア』はアメリカ人戯曲家のウィリアム・ルースによる作品。
ルースは実在の人物をテーマにした作品が多いのが特徴で、この『バリモア』もジョン・バリモアというアメリカの俳優をもとにしています。
一時は銀幕のスターだった彼は、アルコール依存症による弊害で仕事が激減、60歳でこの世を去ります。

1942年、ニューヨークの小さな劇場に佇む一人の老優―。

何代も続く芸能一家に育ち、ハリウッドで華々しく活躍した大スター、ジョン・バリモア。アルコール依存で破滅しかけている彼は、今、新しい舞台のリハーサルに挑んでいる。

サポート役は馴染みのプロンプターただ一人。演目は彼のかつての当たり役「リチャード三世」。これが崖っぷちの彼に残された、再起への最後のチャンスだ。暗い劇場に響くシェイクスピアの台詞、それはいつしか、彼、バリモア自身の追憶を辿る独白となっていく……。

舞台上にはバリモアただ一人という異色作。初演、再演と話題になり、仲代達矢の代表作となった傑作に、役者生活70年を超え、現在90歳の仲代が再び挑戦する。

https://www.t1010.jp/html/calender/2023/0316/index.html

そう、無名塾といえば仲代達矢さん!
『バリモア』は仲代達矢さんのほぼ一人芝居。大学の教授に人生で一度は観た方がいいといわれて観に行きました。

観に行った結果といえば、もう期待以上でした。
90とは思えぬオーラ、あの抜け感のある独特の演技が「バリモア」という老人にぴったりで、声量はおそらく一時よりは落ちていらっしゃるであろう、それでもよく通るお声!
一人でずっと喋ってんのに飽きない。
舞台上に一人だからこそ、一人でなければ、かつ仲代さんでなければ成立しない演劇。

あの終盤の虚無感漂う雰囲気は忘れることは出来ません。

久々にええもんを見た、と満ち足りた気持ちのまま家路につきました。
そうそう、これこれ、こーゆーのがずっと見たかったんだ私は、と。
本当に一生のうちに仲代達矢さんの演技を拝見できてほんとによかったです。

パンフレットもかった


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