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静かだけど人生が愛おしく思える作品             映画「おみおくりの作法」


今回は久しぶりの作品紹介です!

映画好きな中の人としてはちょこちょこやっていきたいこの企画。

今回は2015年に公開されたこちらのイギリス・イタリア合作映画について
ご紹介しようと思います!

「おみおくりの作法」



「おみおくりの作法」あらすじ


孤独死をした身寄りのない故人様のおみおくりをするという、
民生係のお仕事をしていた主人公ジョン・メイ。

丁寧に誠意を持って仕事をしていたにもかかわらず、
ある日突然、彼の解雇が決まってしまう。

退職前の最後の仕事として彼が出会った故人様は、
偶然にもジョンの近所に住んでいた老人だった。

そこからジョンはその老人に興味を持ち、
彼を知る人物を訪ね歩いて、老人の人生を紐解いていく。

イギリス中を旅して歩き、様々な人たちと関わり、
故人様の人生に触れていく中、
真面目で物静かなジョンの人生も少しずつ影響を受けていく…




映画を鑑賞して


実は中の人がこの映画を観たのは公開当時。

ということで、数年後に葬儀屋さんで働くなんて思ってもみない
だいぶ前の感想ではあるのですが…

まず思ったのは、人の人生というものが丁寧に描かれているということ。

"孤独死" という少し寂しく思える亡くなり方をしている故人様でも
過去生きてきた人生の中では、人と関わりながら生きてきて
そこにはちゃんと思い出もあって。

関わりの無かった多くの人たちは知らないだけで
人にはちゃんと人生があるんだなと思いました。

そして物静かで真面目な主人公の人生が、
故人様の人生を辿ることで少しずつ影響を受けていく様子
とても心地よくて共感もありました。

そうやって人というものは、
誰かと関わり合うことで少しずつ影響を受けたり影響したり
を繰り返していくんだなと思いました。

人の「死」というものを丁寧に描き、向き合うことで「生」を見つめる
そんな映画。

人生を少し愛おしく感じるような、丁寧に生きていきたくなるような
そんな映画でした。

驚きのラストも待っていますが…
ぜひそれは映画を観てご確認していただければと思います!




「おみおくりの作法」というタイトルから
お葬式の映画かなと思われるかもしれませんが、
テイストとしては "ロードムービー" です。

1時間半という短さで物静かながら、見ごたえのある映画。

気になる方は、ぜひご覧ください!





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