どのタイミングでどう送る? 弔電の送り方
先日、SKKのSNS宛にご質問のDMが届きました。
面識のあるお子さんが亡くなり、弔電を送りたいのですが
どんな内容が良いでしょうか?
という内容のご質問でした。
SKKでお手伝いさせていただくご葬儀でも、同じようなご質問を
いただくこともあるのですが、
そんな過去の経験も踏まえつつ社内のスタッフにも助言を貰いつつ
返信させていただきました。
突然訪れる訃報。
そんな訃報を受け取り、いざ弔電を…というとき
迷われる方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな弔電についてのマナーのお話です。
弔電(ちょうでん)とは?
弔電とは、お通夜やお葬式へ参列することができない際など、
故人様やそのご家族にお悔やみの気持ちを伝える電報です。
突然の訃報でご葬儀への参列が難場合や、家族葬の際などに、
弔電が利用されます。
「駆けつけられないけれど、お悔やみとお別れの気持ちを届けたい」
という弔意を弔電で伝えることができます。
弔電の送り方
弔電はいつでも送って良いものではありません。
先ずはご葬儀や会場の確認をとりましょう。
◆送るタイミングは?
訃報を受け取ったら、少しでも早く手配しましょう。
お通夜の日に到着するように送るのが望ましいですが、
訃報を受け取ったのが遅かった場合など、ご葬儀の開始前に到着すれば
問題はありません。
ご葬儀後になってしまう場合は、プリザーブドフラワーやお線香などを
添えた電報を送ると良いです。
その際は、ご自宅宛てに贈りましょう。
◆宛先はどうする?
先ずはご葬儀の場所を確認しましょう。
斎場や寺院に送る際は、相手先で分かりやすいように
喪主の方宛に送ります。
喪主様の名前が分からない時には、
故人様のフルネーム+ご家族 にします。(「故 ○○○○様 ご家族様」)
ご葬儀がお自宅で執り行われる場合は、ご自宅宛てに送りましょう。
◆差出人の書き方は?
弔電の差出人は、フルネームで書き、故人様との関係を推察できるような
書き方をするとご家族にも分かりやすくて丁寧です。
(○○会社営業部▢▢▢▢ ○○大学▢▢学部 同窓生△△△△など)
連名の場合は、人数によって書き方が異なります。
<2〜3人の場合>
目上の方の名前から順番に書きます。
会社の上司と送る場合は役職順に、同僚や友人と連名で出す場合は
年齢順に書きます。
※名前を書く順番を間違えるのはマナー違反になります。
<4人以上の場合>
全員の名前を書くのは避け、「親戚一同」「友人一同」など、
「一同」という言葉でまとめて記載するのが一般的です。
<夫婦の場合>
代表者として世帯主の名前を記載するのが一般的です。
配偶者の名前を記載しなくても構いません。
ただし、故人様と親しかったのが世帯主以外の場合は、配
偶者の氏名を記載して問題ありません。
◆弔電の選び方は?
近年では、インターネットでの申し込みが一般的です。
いつでもどこからでも申し込め、弔電の種類やデザインも確認して注文する
事ができます。
表面に刺繍を施した「刺繍電報」や、押し花をあしらった「押し花電報」、
漆箱を使用した「漆電報」など、多くの種類の弔電があります。
お渡しするはずだったお香典の金額を目安に選びましょう。
最近は台紙と一緒に生花を加工した「プリザーブドフラワー電報」や
お線香をセットにした電報などもあります。
弔電を送る際の注意点
弔電の内容には、以下の点に注意が必要です。
文章は簡潔にまとめる
ご家族は慌ただしいなかで弔電を読むことになるので、内容は簡潔に
まとめるのが好ましいとされています。忌み言葉は使わない
仏事ではどの場面でもそうですが、
「重ね重ね」「ますます」といった不幸の連鎖を連想させる重ね言葉や、
「四」や「九」などの忌み数字は、ふさわしくないとされています。
また、「死亡」などの直接的な表現も避けるのがマナーです。敬称を確認する
弔電には故人の名前は書かず、敬意を込めて敬称を使うのがマナーです。
喪主様の立場から見た故人様の敬称を記載しましょう。差出人情報を詳しく記載する
差出人の詳細がご家族に分かるように、
名前(ふりがな)、会社名、所属、肩書などを記載する必要があります。
弔電を読み上げる際には、ふりがなや所属が記載されていると親切です。
また、ご家族がお礼状を出す時のために住所も記載しておくと丁寧です。
弔電の一般的な文例
弔電の一般的な文面は、以下のような内容です。
故人様が小さなお子様であっても、基本的には一般的な文面で
問題ありません。
ご自身の言葉にしながら、お悔やみの気持ちを表現しましょう。
「突然の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
ご生前のお姿を偲び、謹んでご冥福をお祈り致します。」
「○○様ご逝去の知らせを受け、驚きと哀しみの気持ちでいっぱいです。
ご家族のお気持ちを思うと言葉も見つかりません。
心からご冥福をお祈り致します。」
「○○様急逝の報に接し、惜別の念にたえません。
お別れに馳せ参じることが叶わず、誠に残念です。
遠方より心からご冥福をお祈り申し上げます。」
突然の訃報。
故人様との突然のお別れに、駆けつけたくても駆けつけられない、
ご家族を励ましたい気持ち。
そんな気持ちを表す為にも、弔電を送るといいですね。
慌ただしくご葬儀を終えたご家族が、改めて弔電を読み返した時、
とても励みになる事もあるかもしれません。
直接言葉で伝えられる、ご葬儀に駆けつけられるのが1番ですが、
叶わない際には、弔電という選択肢を検討してみては
いかがでしょうか?
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