歴史的豪雪、孤立の中でのおもてなし

京都と金沢の狭間、こちら福井。

2018年2月5日夜から10日間、次々とやってきた大寒波の影響で断続的に降り積る雪雪雪。歴史的な豪雪になり交通網は完全にマヒ。
とうとう福井は一時孤立してしまいました。

こういう時は外に出ず、じっと家にいてずんずん降り積もる雪かきに終始するのが一番安全。
この自然の脅威は体験しないとわからない。人の無力さを感じずにはいられません。

２～3日もすれば、と思っていたのが甘かった。
中1日の晴れ間（でも道路はズタズタ）の後、次の大寒波襲来！！
愛車出動は絶対無理！！
東京から11名のお客様なのに、買い物も行けなーーい！
行ったところで、流通途絶えてスーパーの棚は空っぽ。

さーーーどうする、どうする私！
ならば、本来の福井の気候風土に基づいたメニューのみに変更しないと!！！　というかそれしか道はない！！（このあたりから、メニュー見直しに燃えてくる！！）

家にあるもの総ざらい。
漬物、この一年の保存食、福井ならではの乾物、、、、。
米もある、味噌もある、基本調味料もある、出汁もとれる

なんとかなる、なんとかする！！！

器は、集めているアンティーク漆器、会場も雪で料理を運べない為自宅和室に急遽変更。嫁入り前からあった屏風は超便利。和室にあったゴタゴタを全部その後ろに隠せばOK！！（昔の人は偉いね。和室を変幻自在に使ってた）

「皆様今日は記録的な豪雪の中、ようこそ福井へ、そして我が家へ・・・

今夜の宴は買い物も行けず、家から出る事もままならない中でのおもてなしとなります。メニューは、福井に生きた先人たちの知恵の結集、冬を生き抜くための気候風土に根差したお料理ばかりでございます。

本当ならば一昨日に若狭牛が届く予定でしたが、未だ届かず。残念ながらお肉ございません。

くしくも、福井での昔の冬の暮らしとおもてなしを、豪雪と共にリアルに感じて頂ける今宵になりましたが、どうぞごゆるりとお愉しみ頂けましたら幸いです。」

お客様は、世界で活躍していらっしゃる須賀洋介シェフ

http://www.gold-web.jp/culture/2015-07-10-8067.html　率いる【スガラボ】
　http://sugalabo.com/　の方々と

【plan.Do.See 】
https://www.plandosee.co.jp/ の方々総勢11名様

お見送り・・・この後追い打ちをかけるように朝にかけて大雪となり更に身動きが取れない状況となりました。
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