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2回目のアメリカ移住への想い


約4ヶ月後にアメリカへの移住を控えている。

アメリカに移るのは今回で2回目だ。
一回目は18歳の時の留学の時なので学生ビザ。長期休みの間に日本に一時帰国したりしたが、5年半カリフォルニア州で過ごした。
今回は婚約者ビザを通して、そして永住権を取得する予定。
学生時代に出会ったパートナーと慣れ親しんだ街での暮らしがスタートする。

こうして文字に起こしてみると、正直まだまだ信じられない。
行ったことのない国に行くのと違って、住んだことのある街への本格(?)移住。
スーパーはどこに行けば何が手に入るかも大体わかるし、お気に入りのコーヒーショップもある。ふらふら歩くのに良い場所、お気に入りのビーチ。ピクニックをするならここの公園!全部知っている。

ただ戻るのが楽しみかと聞かれると正直複雑な気持ち。
カリフォルニア留学と聞くときらびやかなものに思われがちだが、私の場合、苦い思い出や辛い経験方が強く印象に残っている。

学生時代、4年制の大学に編入してからは、私はほとんどの時間を勉強に費やしていた。人との関わりを持ちたくて部活動やコミュニティーに所属してみたりもしたが大人数が苦手なのでパーティーなどには参加せず、勉強の息抜きにはパートナーと時間を過ごしたり、私と同じ留学生と励ましあったり、癒しを求めてよくビーチに行っていた。


大学を卒業してからは約1年間社会人としてアメリカで働いたが、コロナの影響で在宅ワーク。ありがたいことに当時はシェアハウスに住んでたため、寂しくはなかったが、会社以外での新しい出会いはなかったし、毎日の単純作業に”私は何をしているんだろう”という疑問を何回も持った。

その他にも、暮らしている中でどうしても私は結局現地の人ではないということを意識せざるを得ない出来事がたくさんあった。そんな中でいつも気を張りながら生きていることに疲れていたんだと思う。


もちろん、パートナーとの同棲生活や、同じ留学生との強い絆、アメリカならではの大スケールの自然に触れられたこと、そのほかもいい思い出は数えきれないほどある。
しかし今回の移住で心を許す友人が現地にいないこと、長く住んでいた街なのにもかかわらず、自分らしく居れられる居場所を見つけられていないことが私の中で今回の移住を100%喜べない理由なのだ。


とは言っても、学生の頃と状況が変わる。
逆に言えば、私は今回永住権を持って暮らしを始めるので、学校の単位を落として日本に強制送還されることに怯えたり、空港の入国イミグレーションで無駄にビクビクしたり、パンデミックが起こった際に無責任に”母国に帰れ”などと大統領から言われたりすることもなくなる。職も自由に選べる。
(もちろん永住権を維持するのにもいろいろ条件があり、手続きなどでまたひいひいすることになるとは思うが、、)


私自身の変化もある。
日本に帰国した後、興味があること、自分に入ってきたものにひたすらに飛び込んだ。たくさんの人との出会いがあった。そうして2年が経った今、少しすずだけど自分というものがやっとわかってきた。
そんな今、”どこに行っても大丈夫”と思える。
大丈夫じゃなくなったら、その時に対処すれば良いんだ。


過去の経験から不安もあるが、新しいコミュニティーに飛び込んでみたり、自分の趣味や好きなことをしながら新しい出会いを楽しんだり、
やっと始められる”暮らし”を思う存分楽しみたい。
そう心を切り替え始めたら、日本から持っていきたいものリストの項目を増やしては、財布の紐がゆるゆるになってきている。






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