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SKGのデザイン料金にはこんな支払い方があります

世田谷区用賀のデザイン事務所、SKG株式会社です。ブランディングデザインを中心に、そのブランドを広く的確に伝えるための様々なデザインを手がけています。

私たちがいただいているデザイン料金のお支払い方法についてご紹介します。クライアントの規模やフェーズに合わせてSKGでは3つの支払い方法を設けています。それらについて、具体例も交えながらお話ししていきます。


1.製作物単位の一括払い

よくあるのがこの「一括払い」だと思います。
例えば、「ロゴマークでいくら」「ポスターでいくら」など、制作物の内容・仕様・使用期間・影響度などをもとに、制作物一点ごとの金額を決め一括でお支払いいただく方法が、これにあたります。

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最大のメリットは、明快さでしょうか。お互い分かりやすいです。
またよくあると書きましたが、つまり言い換えると多くの方が慣れている方法だとも言えます。私たちの過去の仕事でも多くがこの方法でお支払いいただいたものです。

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神保町ブックセンター with Iwanami Books
神保町にある「書店」「喫茶店」「仕事場」の複合施設。
ロゴマーク、サイン、メニュー・しおり・ブックカバーなどのペーパーアイテムを手掛けています。

一方デメリットとして挙げられるのが、都度発生する見積もり作業と承認コストです。依頼のたびに、デザイナー側にも、クライアント側にもコストが発生します。稟議が必要な場合、より多くの時間もかかります。
また、これから事業やサービスを立ち上げる状況では、イニシャルコストをあまりかけたくないというお話も伺います。近ごろはブランドの大切さの認識も広がって、サービス立ち上げ時にまずはブランド確立のため先行投資でデザイン依頼をされることも多いかと思います。

次にご紹介する支払い方法は、そのようなイニシャルコストをできるだけ抑えたい場合にも適しているものです。


2.ロイヤルティ払い

制作物の金額を個別に設定するのではなく、クライアントの売り上げの一部を定率でデザイン料金としてお支払いいただく方法です。

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例えば、私たちが手がけたブランド「すしべん」にこの方法を利用していただいています。

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すしべん
熟練の職人が手がけるお寿司を、弁当感覚でもっと身近に、もっと気軽に手にとってもらいたい、という思いからスタートしたブランドです。
ブランドコンセプト、ネーミング、ロゴマーク、店内内装デザイン、パッケージデザイン、ユニフォームデザインなど、多くのアイテムのデザインに携わりました。
※現在亀有店は閉店し、エキュート日暮里店と伊勢丹新宿店にて営業中。
※商品は店舗・季節により異なる場合があります。

デザイン費用として、すしべんの月々の売り上げの何%かをお支払いいただいています。その契約は数ヶ月から数年にわたる継続的なもので、その間追加で発生する制作物にも、その時その時のクライアントの体力と目的に最適な制作物・制作方法を探り、対応しています。

ロイヤルティ払いのメリットとは、イニシャルコストをおさえられることです。規模の小さなプロジェクトやスタートアップなどでも、依頼しやすいかと思います。

また、クライアントにとっては、デザイン費が売り上げに連動するので、費用対効果という点で納得感を強く感じられることが挙げられると思います。
一方、デザイナーにとっては、クライアントの売り上げを把握することでプロジェクトに対してのやりがいや責任感が高まります。その結果、クライアントとデザイナーの一体感につながると考えています。

もちろん、思った以上に売り上げが立たず、大幅に制作費がロイヤルティを超えてしまった場合や、逆にロイヤルティが製作費をオーバーしてしまう場合にはご相談させていただくので、安心して採用いただけると思います。

一方デメリットを挙げるならば、毎月売り上げを共有するコミュニケーションコストがかかることです。


3.定額制

月額定額で、継続的にブランドを監修していくという方法です。
一定期間にわたり制作物が発生する場合、それを予測し、平均した額を月々の定額に設定していきます。

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例えば、(株)三橋製作所では定額制をベースにしたお支払い方法を採用していただいています。

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三橋製作所
産業用機械器具製造会社「三橋製作所」。包装関連装置やコンバーティング関連機器といったニッチな分野の機械を開発しています。
カタログ、パンフレット、各種ペーパーアイテム、webサイトのメンテナンスなどに携わっています。

また、定期的な刊行物などはこの考えに近いことも多いかと思います。
弊社でデザインしている「日本機械学会」の学会誌も、月によって校正や作図等作業量に差はありますが、月々定額でお支払いいただいています。

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日本機械学会
明治30年に創立された「日本機械学会」。2017年よりSKGでは月刊の学会誌デザインを担当しています。
毎月新しい号のデザインをし、数年に一度デザインの大幅なリニューアルに取り組んでいます。

ロイヤルティ払いと違い、毎月の売り上げ共有にかかるコミュニケーションコストを削ることができます。もちろん制作物単位での都度都度の見積もりも不要です。

一定工数まではデザイナー使い放題、とも言えます。そのため、デザイナーに発注しないともったいないと思っていただけるようで「細かな相談もしやすい」というお声もいただいています。

また、「ブランドを維持する」という点でもこの定額制は大変強い味方になってくれると考えています。
見積もりの金額が合わなかったという理由で、そのたびに異なるデザイン会社に発注してしまい、制作物にばらつきが発生し、結果、一貫したブランドイメージを保てないというケースもよく見られます。そのような事態も、この定額制であれば防ぐことができます。
ブランドの維持に関しては、著作権をクライアントに渡さず、デザイン会社で管理することでブランドを絶対守るという方法もありますが、SKGでは著作権はクライアントにお渡しし、ご予算に合わせご提案を工夫する形で、ブランド維持に取り組んでいます。


組み合わせてのご利用も可能です!

3つのお支払い方法をご紹介しましたが、制作物やフェーズによって、これらを組み合わせてご利用いただいているクライアントもいらっしゃいます。

長いおつき合いをさせていただく中で、その時その時で必要な制作物は変わってきます。それに合わせ、お支払い方法の面でも柔軟に対応できればと考えています。クライアントとともに、最適な方法を探っていけたら最高です。



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