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好きなもの好きなこと〜スピッツについて🎸🐕

私はスピッツが好きだ。衣食住と同じくらい、自分の生活には必要不可欠な存在になっている。
聴くサプリメント、身体の一部みたいな。
ファンと畏れ多くも名乗るようになってもうすぐ10年近く経とうとする。

好きになったきっかけは、大学生になって間も無くのこと。
それまで自分は中高と吹奏楽に明け暮れ、元々音楽は好きであったが、大体普段聴く音楽は吹奏楽が中心であった。大学に入り、吹奏楽から離れた時。何となく吹奏楽をやり切った感があって、ちょっと燃え尽き症候群になっていた。
ふと、過去に吹奏楽の演奏を聴いて良いなと思った「空を飛べるはず」の原曲を聴いてみたくなり、「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」と「CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection」のCDをTSUTAYAでレンタルした。
空を飛べるはずは、中学の音楽の授業でも歌ったことがあった。改めて歌詞を聴くと、「隠したナイフが似合わない僕」とか、明るい曲調の中に少しひやっとするような危うさを秘めていたり。
同時期に、当時好んで読んでいた読書ブログ内でもスピッツ愛について触れられていて、そこで取り上げられていた「正夢」を聴いてみたくなったり。
さらに他の曲を聴き込んでいくと、実は小学生の時に父親が車の中で聴いていたということを思い出したり。「ああ、これ聴いたことあるな」とその時は気に留めていなかったのに。

一見比喩が多くてわかりにくく思えても、それが逆に想像力を掻き立てたり。知らないうちにスピッツ沼にハマっていった。
草野さんの生み出す独特の歌詞、メロディー、明るいのに切ない、優しい、時には怖く感じることもある。そして若い時の突き抜けた感じのハイトーンや、現在の少しハスキーがかった優しい声も、どの時代の草野さんの声も曲にマッチしていて。そんな何通りもの解釈の余地を与えてくれる奥深さ、ユーモアさに興味を持った。
挙げ出したらキリはないが、どの曲もその時代それぞれの場面で寄り添ってくれる。
例えば。大学の帰り道のバスの中では「三日月ロックその3」、就活の会場に向かう電車内では「サンシャイン」、背中を押してほしい時は「みそか」、片思いの時は「正夢」、雨で憂鬱な気分の時は「あじさい通り」、疲れてクタクタの時には「スワン」…等。自分の中で「この時はこの曲」という十八番曲が無数にある。
初めてライブに行った時、草野さんの歌声を聴いて泣いた。ああ、本当にスピッツは実在するんだな。私がいつもiPodで聴いていた声が、今ダイレクトに聞こえてるんだな。同じ空間にいて、スピッツの音がライブ会場いっぱいに響いて、全身がスピッツの音楽に浸れて。幸せそのものだった。

元気な時も、辛い時も、悲しみに暮れた時も、嬉しい時も。どんな時もスピッツの音楽は根底にあって、支えてくれる。
スピッツの音楽は「頑張れ」と背中を押すというよりも、一緒に散歩しようよ、とそっと寄り添ってくれる優しさがある気がする。
そして、スピッツを好きになって、スピッツに派生する人、モノ、コトにも興味を持つようになった。自分の「好き」を広げてくれたスピッツには感謝しかない。

そんなスピッツだが、有難いことに最近はスピッツに関連する嬉しいニュースが続いている。
スピッツ好きの民は私だけでなく、すごく喜んでいるだろうなと。
…ゴースカBlu-ray到着、アクスタ到着、映画主題歌、ニューアルバム発表、ツアー発表等。
日々の生きる源を与えてくれてありがとう。スピッツのおかげで、働く意欲、生きる意欲が湧くよー。多少の辛さもスピッツのおかげで乗り越えられるよー。
アラフィフのおじさん達だが、こんなにかっこいいステキなおじさんはなかなかいないよー。
いつまでも元気にバンド活動を続けてほしいな。
いつもワクワクを素敵な音楽を届けてくれてありがとう。
私もスピッツを見習って地に足つけて生きていきたいなあ。






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