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垂れ流してしまった好きの感情〜スピッツは美しくて、尊い。

4月の2週目金曜日。今週は長かった…。
最近色々仕事を変わるかどうかで頭一杯になっていて、趣味や余暇をゆっくり楽しむことが減っていた。そんな中で、火曜日にスピッツの新曲CDをフラゲ。
発売前からずっと心待ちにして、CDが届いて開封。ジャケも大好きな水色。CDを取ると、スピッツのメンバーが顔を出した。やっほー。

iPodに入れる前に、とにかく全曲聴きたくて、ラジカセで再生。(普段は滅多に使わないけど。たまにAMラジオ聴く時使う程度)
『美しい鰭』、『祈りはきっと』、『アケホノ』と三曲収録。
美しい鰭は、コナンの主題歌でCMでも流れていたので、ある程度曲調はわかっていたが。改めて聴くと、軽やかなテンポ感とマサムネさんの美しい裏声がもう。何というか、サビの「美しい鰭で〜」を聴きたすぎて、そこばかり再生してしまった。

100回以上の失敗は ダーウィンさんも感涙の
ユニークな進化の礎

心配性の限界は 超えてるけれどこうやって
コツをつかんで生きて来た

上記の歌詞は、今の自分にフィットした。何でも自分に重ね合わせてしまう。
音源で聴いた時の印象と、MVで見た時の印象が違った。なんやろ。音源で聴いた時は、もっとキラキラ華やかイメージが先行してたけど(トランペットとサックスが入ってるからだと思う)、MVの世界観はもっと素朴というか。同じ曲なのにこんなに印象が変わるんだなあと、不思議な気分だった。いつまでも進化を続けるスピッツを感じられて、なんか背中を押される気分になれた。


祈りはきっとは、最初のイントロから、何となく物憂いげで儚げな印象。

記憶の中の輪郭を 何度でもなぞるよ
弱気が邪魔しても

祈りはきっと届くと思う まだ道が続いてる
昨日記した戯言 蝶になり羽ばたくだろう

聴いた時に最初に思い浮かんだのが、ジブリ映画の『風立ちぬ』だった。祈りはきっとは、ずっと風が吹いているイメージ。一つの絵画が出来上がりそう。1回目に通しで聴いた時は、綺麗な曲という印象だったけど、何回か聴いていくと、何となく霧がかかったような世界観に虜になってしまう。無限リピートできるな。。

アケホノは、何でアケボノじゃなくて、濁らないアケホノなんだろ。というのが最初の感想。

否定の中に 何とか理由を拾って
高級な笑顔の渦に飲まれてみたり
嫌いな自分を 無理やり正当化しようと
もがいて穴の外へ逃れてからは

「否定の中に 何とか理由を拾って」は、自己肯定感ダダ下がりな自分なので、理由を拾うって感覚が共感できる。
何かしら自分をよく見せよう、正しくいようと、本心じゃない言葉、態度で武装する日々。周りと足並み揃えるために、いかに均一化していくか。
そんな風に普段の自分と重ねてしまった。

アケホノに誓いましょう この気持ちはもうなんなの?
上書きされる初恋の定義
ナマケモノのまんまで 走れるかもね頑張れ
メモして残したい 懐かしい痛み

「メモして残したい 懐かしい痛み」形として残せない痛みを、記録として残す。その丁寧かつ繊細な描写が乙。

もう大丈夫泣いちゃうね ほわんと淡い光


なんてなんて優しい曲。最後の歌詞一文に、優しさと愛が詰まってますよーーー。草野さんの優しさ溢れる声、「失ったふりしてた愛の言葉」のうしなーったの、「なー」の発音はツボすぎて。「ほわんと淡い光」は優しみの塊。「ほわん」の発音も、くすぐったくなるくらいツボ。草野さんの「ナ行」と「ハ行」の発音が耳心地が良すぎて、溶けそう。
アケホノの歌い方、以前に草野さんがカバーしてた『木綿のハンカチーフ』と似ているなと思った。木綿〜は女性アーティストのカバーだけど、オリジナル曲の『アケホノ』で女性らしい温かみと、しなやかさを感じる歌い方がされてると感じた。草野さんのもつ歌声の奥深さを噛み締めた。

今回の3曲、カップリングも含めて良すぎた。特に今の心情的には、アケホノがむっちゃくちゃフィットした。スピッツの優しい世界観がぎゅっと凝縮していて、春の暖かな日差しに包まれたような感覚になる。
ああ、もうたまらなくスピッツが好き。本当に美しくて、優しくて、尊い。曲が聴けて、生きていて良かったと歌詞通りに思える。

仕事中も脳内BGMが新曲三曲だった。今日は社内で何回も「スピッツ好き、まじ尊い」と小声で呟く怪しい奴だった。穴掘って声を大にして叫びたい。スピッツよ、今回も素敵な曲届けてくれてありがとう。もう、ほんとたまらなく好きだーーーーー。恋しい愛しい。好きだ、スピッツ。





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