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【アルバムレビュー】初期のRCサクセション/RCサクセション


初期のRCサクセション
  1. 2時間35分

  2. ぼくの好きな先生

  3. 国立中区3-1(返事をおくれよ)

  4. シュー

  5. 春が来たから

  6. メッセージ

  7. 国王ワノン一世の歌

  8. この世は金さ

  9. 金もうけのために生まれたんじゃないぜ

  10. 言論の自由

  11. ベイビーもう泣かないで

  12. 寝床の中で

RCサクセションのデビューアルバム
トリオのフォーク時代だけど、不思議な切なさとファンキーさがある好きな1枚

「2時間35分」
好きな子と2時間35分長電話したというだけの曲
なぜだか妙な緊張感がある
初期の頃から清志郎のソウルフルさは変わらない

「ぼくの好きな先生」
初期の代表曲
イントロや間奏のカズーがが好き
チャカポコしたパーカッションとハーモニカの音色が楽しくて、聴いてるだけで微笑ましい気持ちになります

「国立中区3-1(返事をおくれよ)」
ラブレターの返事を待ちわびる曲
素朴な歌詞と楽しそうな清志郎のしわがれ声が染みる1曲です

「シュー」
「烏合の衆」の「シュー」のことね
コミックソングのようで清志郎の歌詞はいつも本質を捉えていると思います


「春が来たから」
印象的なギターのイントロからスタートする曲
春が来たのに君がいなくなってしまったのが悲しい
延々と繰り返される「春が来たからって 君が言った」に被さるように歌われる内容がさらに悲しい

「メッセージ」
あっという間に終わってしまう短い曲
当時のRCからのメッセージそのままの歌詞
思いが伝わる

「国王ワノン一世の歌」
思春期の男の子の妄想のような歌詞
「ホワワワ~」みたいな音が面白い
最後のあの娘は女のくせに自転車こぐのがじょうずという歌詞がかわいい

「この世は金さ」
すごく楽しい曲調なのに歌われる歌詞は身も蓋もないもの
コーラスも楽しい

「金もうけのために生まれたんじゃないぜ」
さっきの曲では世の中金さと言ったばかりなのにこの曲
本当にそうですよね・・・
皮肉がきいてますね

「言論の自由」
後にコブラの悩みでも収録された名曲
最初期からずっと清志郎の姿勢は変わらないです
思ったことを遠慮しに歌にする

「ベイビーもう泣かないで」
ベイビー君の悲しみを
ベイビーぼくにおくれよ
というところが好きです
ごくごく素朴でロックでフォークな1曲

「寝床の中で」
当時の彼らの状況をそのまま歌ったかのような歌詞が物悲しい

まだまだ清志郎青年といった素朴でほのぼの、物悲しい曲がたくさんですが、社会や世間にもの申す視点が最初から出ています
また日常をそのままメロディに載せて歌としてしっかり届けられているのがもう素晴らしいですね

このアルバムはレコードを買い始めた最初の時期に旭川の骨董品屋で買った思い出の1枚でもあります
買った後年火事がありお店はなくなってしまいましたが・・・

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