のんOT

作業療法士 思考の傾向 社会疫学、行動経済学、幸福経済学、well-being

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最近の記事

片付け

Aは進行疾患であった。 2人暮らしで、セルフケアは自立している。 介護者はAの行動に疲れたのだと言っていた。 Aは朝も夜も 起きている時間は常に家の片付けをしているらしい。 介護者が片付けた物もひっくり返す。 常にゴソゴソと狂気的に見えるのだと。 「なぜ、整理整頓をするのですか?」 「片付けたいのに片付かないからさ。」 「◯さんがやってくれているようですが。」 「◯は全部ダンボールに詰めちゃうんだ。」 「Aはどのように片付けたいのですか?」 「ちゃんと種類を分けて綺麗に並

    • 審査会

      背中に残る緊張感 身体にのしかかる充実感 埋まっていく世界観 長らく続いた日々に終わりが見えてきた パソコンを叩く指はさらに速くなった 自信は大して備わらなかった 言葉は伝わらないけれど わかる言葉は増えていった それくらい

      • 国家試験

        今日は国家試験ですね。 実は、毎年この日は私も受験生と同じく問題を解いております。 今ならそんなに難しくないと感じますが、当時はギリギリまで点数が取れず。先生に捕虜にされ研究室でお勉強の毎日でした。 研究室で勝手にお湯沸かしてコーヒー淹れたり、勝手にお菓子食べたり、冷蔵庫に食べ物ストックしたり、自由で楽しい時間でしたね笑 今の学生はみんな真面目です。 構内を歩くと、みんなパソコンを開いたり本を開いたりして勉強しています。 実習生もそう、知識や経験が浅いなりに自分で考えて行

        • 障害ってなんなんだろう。

          こんにちは。 今回は"障害ってなんなんだろう"と、私が(個人的に)感じていることを話します。 私は作業療法士という生活をデザインすることを専門に仕事をしています。 多くは病気や怪我により後遺症をもつ方に対して、社会へ復帰するための支援をしています。 病院では、動かなくなった身体を動かせるようにすること、やりづらさを感じる生活動作を改善することが求められるため、身体機能の回復や日常生活動作に対して介入することが多いです。 でも「後遺症が残りませんでした👏」となることは少な

          病気や怪我による心への影響

          こんにちは。 今日は病気や怪我による心への影響と、作業療法士の関わり方について話します。 私は病院に勤務する作業療法士です。 病気になった方、怪我をされた方の生活をデザインする仕事をしています。 病気や怪我は治っても、後遺症は多くの方に残ります。 体力が落ちた、身体が動かない、気持ちが折れた、生活環境が変わった。 後遺症は、身体のことだけでなく、その方の気持ちや環境も変えてしまいます。 元通り動く身体だから、元通りの生活過ごせるね! ってことは実はあまりないんです。 怪我

          病気や怪我による心への影響

          作業療法士という仕事

          こんにちは。 今回は私の職種、医療専門職である作業療法士について話したい。 作業療法士とは作業療法士とは国家資格で、医療専門職です。 皆さんリハビリテーションと聞くとイメージしやすいと思います。 一般的には病院や施設で、怪我や病気の後遺症に悩む方々の習慣を取り戻すお手伝いをする仕事です。 それなら知ってるよ! という方がほとんどですね笑 それではさらに踏み込みます。 作業療法士と一緒に働くリハビリテーション専門職は、他に理学療法士、言語聴覚士があります。 一般的にリハビ

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