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「やってみる」から
ICTのコツは「やってみる」ことだと感じます。
どうしても、ICTに慣れていない方にとっては、授業でICTを使うことはハードルの高いことのように思われているようです。よく職場などで「何が不安ですか?」という話を聞くと、「壊れてしまうんじゃないか」とか「元に戻せなくなって大変なことになるんじゃないか」とか、その手の不安をよく聞きます。
なるほど、「取り返しが付かない」ということに対して、慎重になるのは教員の姿勢として正解かもしれません。確かに教員は、一回一回の授業や一つ一つの発言に、十分に注意しながら「取り返しが付かない」ことにならないように、常日頃から生活をしています(それでもちょっとしたタイミングで「やらかして」痛い目に遭うのも職業上しかたないところです…)。だからこそ、「やってみて取り返しが付かなくなったらどうしよう」という慎重な姿勢を見せる気持ちはよく分かります。
でも、ぜひ、ICTに挑戦するときは、そのマインドセットを少しだけ緩めて、「ICTならやり直しもアナログでやるよりも、全然、簡単だ!」とか「今ならみんな失敗を許してくれる時期だから、やってみよう!」とか、そういう気持ちで気軽に触ってみた方がよいと思います。
「ICTは何の略?」「ICTはいつもちょっとトラブルの略」という定番の冗談があります。
本当に、ICTを活用していると、色々なことが起こります。一番困るのが、使っているサービスのサーバー自体が機能しなくなってしまうことですが……まあ、年に一度くらいはきっとあるでしょう。
でも、考えてみれば、本来、私たち教員は、いつもトラブルだらけの教室でも、授業を色々な方法で乗り切っているはずです。生徒が教科書やノートを忘れたらとても困ることが多いですが、やっぱり工夫して乗り切ってやってきていますし、発表の当日に生徒が欠席してこまった……みたいなことがあっても、やっぱり上手にソフトランディングさせるはずです。
ICTもそれと同じで、色々な授業をきちんと回している先生方ならば、上手くやれない場合があっても、「じゃあ、上手くいかないから今日はこれで代わりにしようか」といった具合に、乗り越えられるはずなのです。
ぜひ、まずは「やってみる」から気軽にはじめてみませんか。
こういう色々なやれることを紹介している本が、今は色々と出ています。ぜひ、「真似してみたい!」というものを見つけて、ちょっと試しにやってみるからはじめてみてください。
本日はここまで。
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