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ツールを取りそろえておくこと

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

今年度、勤務校ではできるだけ多くのICTツールを使えるように校内の状況を整えています。

一つ一つのサービスについて、きちんと管理職に判定を行ってもらい、一つずつ使えるようにしているという状況です。

例えばJamboardの移行先として注目されているFigmaは、かなり今年度の早い時期に学校の導入を決めて準備をしています。

使えるツールが増えるほど、生徒が望ましくないことをするのではないかという議論は、永遠に学校では繰り返されているわけですが、ICT活用をす推進したい立場からすれば、もちろんツールは揃っている方が望ましいのです。

使える環境があるからこそ

ICTの活用を進めていくためには、やや余剰だと思うくらいツールが揃っていることが望ましいと、体感的には思うところです。

ツールが増えると操作が分からない、子どもたちが何をするか分からない、授業が考えられないなどなど、色々な不安が出てくるのですが、多くの不安はあまり当たらないです。

もちろん、外部にいきなりつながってしまうものについては慎重な判断は必要になりますが、基本的に内部で使うものであれば、どんどんと環境を整えた方がよいのです。

授業で使いなさいという指示でのトレーニングももちろん効果的で、やるべきことなのですが、実際に上手にツールを使いこなすことが出来る生徒は、教えられなくても授業の外で自分の表現したいもののためにツールを使い倒すのです。

使えるものを使えるという環境があるだけで、とてつもない強みを発揮する生徒がいるのです。そして、その一人が生まれることで加速度的に授業の活動が広がっていくので、そういう環境を設計しておくことが大切なのだろうなぁ…と考えます。

授業者が全知である必要は無い

ツールの使い方を知らないから生徒にツールを使わせたくないという話はよく聞くところです。

ツールを全く知らない人からすれば、何が起こるか分からないツールは怖くて使えないですよね。

ただ、ツールの使い方を覚えるまで授業で使わないというのは勿体ないだろうと思います。使い方を授業者が把握していなくても、生徒がすぐに覚えてしまいますし、もしくはそもそも使い方に達者な生徒もいるのです。

生徒に一言「それ、どうやってやるの?」とたずねて話を聞いてあげる時間を取れれば、先生がすべてをやらなければダメだという心配はだいぶ小さくなると思います。

外部に対するリスクがどのくらいあるか…という判断はちょっと難しいところがあります。その点については、先行している人たちに聞いてみるのがよいです。これだけ実践者がオンライン上でいる時代ですから、使ってみたいツールを使っている人にSNSで声をかけてみるのが一番手っ取り早いだろうと思うのです。


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