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ChromebookでPDFに書き込みをしたい時には?

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

最近、相談を受けた「意外に知られていないけど需要のある小技」を紹介します。今回は「ChromebookでPDFに書き込み(アノテーション)したいというものです。

授業中に書き込みをやらせたいのだけど、上手くいかないということを、かなりの頻度で相談されています。

Chromebookの標準機能で実現可能

少し前まではChromebookの機能ではPDFに書き込みをすることが出来ず、AndroidアプリをインストールするかWebのサードパーティアプリを活用する必要がありました。

しかし、2023年10月現在では、特に新しいアプリをダウンロードしたりサードパーティアプリを使ったりせずにPDFへの書き込みができるようになっています。そのため、セキュリティの縛りが厳しく、新しく何かを導入することが難しい環境でも問題ありませんです。

結論から言えば、Chromebookの「ギャラリー」のアプリを使えば、簡単にPDFに書き込みをすることができます。

公式のヘルプを見ると難しく見えますが、手順をまとめていうならば、「PDFファイルをダウンロードして、ダウンロードしたファイルをダブルクリックで開く」これだけです。

iPadのGoodNoteのような快適な書き込みができることを期待してしまうと、それはちょっと難しいのですが、線を引いたりメモを書いたりするくらいであれば問題なく利用できます。

なぜ「ギャラリー」機能に気付かないか

こうして簡単に編集ができるにもかかわらず、Chromebookを使っていると意外とこの機能に気付きません。

なぜ、このような状況が起こるかというと、だいたい授業ではClassroomでPDFを配布することが多いかと思いますが、Classroomの画面で表示しているPDFをシームレスに編集することができないからだろうと思います。

つまり、Classroomで配信されたPDFを編集するためには、一旦、Classroomの画面から「ダウンロード」のボタンを押して、Chromebookの本体にPDFを保存し、ダウンロードしたフォルダを開いて、そこにあるPDFファイルを開く……という結構、面倒な手順を踏むことになります。

これではおそらく生徒たちは何も言われなければ、編集の仕方は気付かないでしょう。

サードパーティアプリが使えるなら…

校内の条件が整っているならば、PDFについてはサードパーティアプリを上手く活用した方が利便性は圧倒的に向上します。

Kamiが使えるならばPDFを使ってやりたいことはだいたい解決しますね……ただ、Chrome拡張をインストールしたりSSOでログインさせたりすることのハードルが学校にとって低くないことが厳しいところです。

また、そもそも論としてChromebookの画面が手書きに向いているかと言われると、それもなかなか難しいところです。比較的、高価なChromebookだと書き込みもすらすらとできますが、性能によってはかなりストレスフルな場合もあるようです。

本来は一つのツールだけにこだわらず、色々なツールを組み合わせて使えるとよいのですが、そこまで至るにはハードルが高そうです。

授業者として何を準備すればストレスなく授業に子どもたちが取り組めるかはいつも悩ましい問題ですね。

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