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4月にオススメのICT活用本

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

3月も中旬を迎え、もうすぐ新年度が始まりますね。次年度はGIGAスクール構想2年目であり、高校でも一人一台端末が進み始めますね。

そのようなタイミングで多くの学校や先生方の強い味方になってくれる一冊が発売になりました。

これまでありそうでなかった「やりたいこと」からのツールの逆引き辞典!

逆引きの強み

…逆引きとは、「こんなことをしたい!」という「やりたいこと」からツールの具体的な使い方を調べられる事典であるという意味です。
 目次を見て、あなたの「こんなことをしたい!」があるか探してみてください。そして「ICTを活用すると、どんなことができそうか」ということについてイメージをもってください。

「はじめに」より

ICTに対して億劫になってしまう一つの原因が「何をやったら良いかわからない」ということにあるのはよく聞く話ですよね。

だからこうして「こんなこともできますよ!」という紹介はシンプルだけどとてもありがたいです。職員室のそれぞれの学年の机に一冊ずつ置いておきたいイメージです。

「こうしてみたいなぁ」「あんなことができたらいいなあ」というイメージがあることが、何か新しいことに挑戦しようとする活力になるのは間違いないです。自分もこうしてどっぷりとICTの活用に浸かっている一つの理由が、他校の実践例やツールを使えばこんなことができると知ったことでぐんぐんと進んでいったという記憶があります。

こうして使い方のイメージが共有されることで、どんどん気軽にツールが使われるようになると良いなあと感じます。

初心者も上級者も!

この本の読者としては第一には「何をしたらいいのだろう?」という初心者の先生がターゲットになってくるだろう。流石に小中であれば基本的な使い方は理解している先生は増えてきていると思うが、例えば新任の先生が手元に置いておくと困ることはかなり減らせるように思う。

高校の先生方にとっては次年度から「初めて使い始めます!」という方にはもちろん、ある程度触ったことのある先生にとっても「GIGAスクール構想で小中でここまで使い込んできている」というイメージを持つためにも役に立つと思います。

また、ある程度使い慣れている上級者の先生にもきっと役に立ちます。

例えば、本書のコンセプトとしては「授業デザイン」をかなり丁寧に扱っている。そのため、ツールには習熟している人がより効果的に授業の要所要所でいかにICTを効果的に組み入れるかという発想を深めていく時にも役に立つと思われます。

「導入」「展開」「まとめ・ふりかえり」という観点で、それぞれのポイントやツールの強みを丁寧に解説しているので、ぜひ、ツールに慣れている上級者はそういう部分を参考にできるのではないかと感じます。

4月の職員室で読み合おう

この本は、職場で共有されて授業についてあれこれと議論できるようになることで真価を発揮する一冊です。

ぜひ、興味ある方は三月に手にとって読み深め、4月の職員室で周りの先生を誘ってICTの授業づくりに挑戦してみるのが良いのではないでしょうか。

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