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自転車でチューリッヒからドイツに行ってきた

ここのところ運動不足だったので、金曜日の午後に雨が止んでから自転車に乗ることにした。グーグルマップによるとドイツまで自転車で二時間ちょいということだったので、とりあえず途中まで行ってみようということで北側に向かって漕ぎ出した。あまり深く考えず、地図上で一番近そうに見えたドイツの Hohentengen am Hochrhein を目指すことに。

チューリッヒから北に出るには坂を登る必要がある。ここで結構へろへろに。

チューリッヒ市街を振り返る

自転車専用道路はあったりなかったり。歩道もないところは、車にどんどん追い越されながら自動車道の端を走る。車から離れるためできるだけ端に寄るのだが、縁石に近寄りすぎるのも危ない。こけたら車に轢かれそうで怖かった。

道路沿いのショッピングセンターで買い物。Lidl で買った甘いアイスティーとパンオショコラで少し回復。

Regensdorf についたあたりで帰路について考え始めた。すでに夕方だったので、帰りも自転車だと日が暮れてしまう。Regensdorf から Hohentengen am Hochrhein に行く途中に鉄道がない。途中で引き換えすと自転車で帰ることになり大変だ。予定変更し、Baden 経由でアーレ川沿いに Koblenz へ行くことに。この経路だと概ね鉄道沿いなので、自転車のタイヤが途中でパンクしても最寄りの駅まで歩けば電車で帰れる。(今調べてみると、少し東にそれて Bülach 経由の路線もあったが、その時は気づかなかった。)

のどか
いちごの栽培

いくつもの丘を越えると、道路の向こうに尖塔が見えた。Baden のまちは絵になる。旧市街は人で賑わっていた。すでに結構疲れていたのでハンバーガーでも食べて帰ろうかと思ったが、次の駅まで行ってみることに。

道路の向こうに Baden のまちが見える
Baden の旧市街

Baden から Turgi へは自転車専用道路もあり、ほとんど下りで爽快。元気が出たのでさらに行くことに。途中砂利道を通ったりもしたが、いつのまにかサイクリングコース 77 に出た。車道沿いの場合は自転車専用道路、そうでないときは舗装されているが車がほとんどいない道。車のかわりに牛がいた。非常に漕ぎやすく、嬉しくなってどんどん進むうちに Koblenz まであと 10 km という標識。日没までに間に合いそうなので最後まで行くことにした。

畑の中を走る
自動車のかわりに牛がいる

途中、地域のサイクリングコースを通り、最後はサイクリングコース 60 で Koblenz に到着。Koblenz の駅を過ぎてしばらく行くと Deutschland の標識。両側に税関のある橋。シェンゲン協定があるのでパスポートコントロールはない。せっかくなので渡ってみた。Baden-Wüttenberg 州の Waldshut(森の小屋?)。特に面白そうなものはなかったが、ライススタイルという日本料理屋があった。 パスポートを携帯していなかったし、そそくさとスイスに戻る。

ドイツ連邦共和国への入り口
ドイツのテニスコート

出発からは 4 時間以上経っていたが、まだ日は沈んでいない。携帯の電池が切れそうだったので、Koblenz の駅で帰りの切符を紙で買った。自分用の乗車券と自転車持ち込みの一日券。自転車の一日券は半額カードが効かないようで 14 フランだった。アプリで自転車車両の位置を確認できて便利。シートベルトのようなもので自転車を固定した。バーデンからの電車は少し違う形式で、フックで引っ掛けた。

シートベルトのようなもので自転車を固定

電車は速く、あっという間にチューリッヒに到着。中央駅から最寄り駅の電車まで少し間があったので、夜道を自転車で帰った。

何となく出かけたが、無事ドイツに行って帰ってくることができた。次回への教訓としては、最初から帰路を想定して鉄道駅のある場所、今回だと Koblenz を目指せば良かったということ。それから SwitzerlandMobility のサイクリングコースは素晴らしいということ。基本的に舗装されているが自動車から隔離されているので安心してスピードを出せるし、いたるところに標識があるので道を探す手間と電力が省ける(アプリもあるけど)。目的地への最短経路でなくても元が取れるなと思った。


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