DX異なる事

DXのパターンにて共通な事の詳細をまだまだ書き切れていないが、ここでいったん異なる事についてふれてみようと思う。

簡単な比較表を作った。

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マトリックス組織の違い

 マトリックス組織を作る際にどこにFocusをするのか、もし全て行う場合はそれぞれのオーナーに縦と横であることを明確に伝える為に整理した。縦と横のマネージメントは本当に難しいが、チームのサイズと役割、それぞれのチームとの接点、これをClassとMethodのように適切に且つ明確にすることで、チームが機能する。この組織アーキテクティングを行う事が企業の生命線になる。

キーとなる人材の違い

 それぞれで異なる。個別化が得意な人は、構造化が苦手ながらも自分の脳内で処理をするのが得意な人が行うのが良い。これは攻めも守りも同様。攻めはその人材が行けるところまで行ってもらって、キャズム超えの近辺でそれを構造化+可視化をして、プラットフォーム化に挑戦をする、その際に人材のバトンタッチをする。守りは個別とプラットフォームに分けて、適材適所でアサインをすれば、事故がおきない。People Portofolio Managementをしっかりしていないと、ここでミスマッチが発生し、チームとしての生産性が下がる。

サービス開発プロセスの違い

 ニーズから考えるか、技術面でできることつまりシーズから逆算するか、主にその論点で考える必要がある。攻めのDX×個別ではニーズを積極に取りに行くが、守りのDX×個別では、ニーズを受け身でやりきる。プラットフォーム化は攻めの場合は、ニーズとシーズをほどよくMix、守りの場合は原則シーズからアプローチをすると良い。攻めの場合は選択肢が多いためニーズを多めに取り入れる。一方、守りの場合は、選択肢があまり無いためシーズからアプローチしやすい。

思考の軸(過去か未来か)の違い

 未来思考は原則投資、つまりファイナンスアプローチ。過去思考は原則P/L、つまりアカウンティングアプローチである。未来思考は原則、リターン(FCF)のブレ幅を考えながら、予算を考える。一方、過去思考は原則、過去の経緯を踏まえて変化させる際のリスク(PL)を踏まえて予算を考える。FCFもP/Lもほぼ同じだが、未来志向はNPVが重要であり、過去思考は短期のPLが重要であることが大きな違いである。守りのDX×プラットフォームをNPVで考えられる企業は強いと思う。

KPIの違い

 KPIの違いは思考の軸が顕著に表れている。攻めのDX×プラットフォームのKPIであるネットワーク外部性、つまりエコシステムが作られる事のNPVをちゃんとアーキテクティングをしていること、そして、守りのDX×プラットフォームのKPIである生産性のアーキテクティングを出来ている事が、真のDXの価値を生み出してくれる。コレを行う事が真のDXであり、このゴール設定が短期、長期で出来ていないDXはDXとは言えない! と言っても言い過ぎではない。

Small Startも良いが、Think Big(かなり解像度が高い)を行う事でDXは成功する。みなさんのDXはThink Bigなんだけど「フワッと」していませんか?


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