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そもそも「決算」って何?

こんにちは。SKPです。
最近の10月末~11月上旬は上場企業の決算(多くは第2四半期)の公表時期で、今期の業績予想などが公表され、日経や東証がその業績いかんによって賑わっている時期です。

そもそも、この「決算」とは、どういうものか知っていますか?

決算とは

会社(株式会社・有限会社など)は、半永続的に継続して事業を行うことが前提となっています。倒産をする前提で事業をすることはない、という考え方です。

そのずっと続いていく事業の期間を一定の期間で区切り、その期間の経営成績や財政状態を数字として確定させること。これを『決算』といいます。締切を定めて結果をまとめる、というイメージです。一般的には1年で区切り、それを事業年度と言います。日本は3月決算(4月1日~翌年3月31日を一事業年度)とした会社が特に多いですね。

 ■ 区切る日付    … 決算日(3月31日 など)
 ■ 区切った一定期間 … 事業年度(4月1日~3月31日)
 ■ 経営成績     … 事業年度における利益・損失の結果
 ■ 財政状態     … 決算日における財産や債務の状態
 ■ 財務諸表     … 経営成績・財政状態をまとめたもの

最近はあまりなくなったと思いますが、月中の20日を決算日としている会社もあります。取引先との関係でしょうか?(前職ネタですが、個人的には分かりにくかったという印象しかありませんが…)分かりやすい月末を決算日としているのが一般的です。

決算は通常、年に1回ですが、会社の状態や結果を年に1回しか把握できないと現状がどうなのか?今後どうしたらいいのか?の経営判断がスムーズにできません。

そのため決算ほど数字を確定させるわけではありませんが、多くの会社・事業者さんは税理士さん達と毎月「月次決算」という形で毎月の結果・状態を確認する、ということをしていると思います。

上場企業などの大企業は、株主や投資家たちへの影響が大きくなるため、第1四半期(3か月)、第2四半期(6か月)、第3四半期(9か月)、本決算(12か月)で、数値を確定させ報告をしています。

法人(会社)は、決算日を定款(その会社の根本的な規則)によって定めることができますので、決算日はバラバラですが、個人事業主の場合は所得税の関係で事業年度は暦年(1月~12月)で固定となるため、自動的に12月31日が決算日となります。個人の場合、その結果が「所得税の確定申告」につながっていく、ということになります。

『決算セール』というものがありますが、決算で数値を確定させる前に「最後の追い込みで売上を上げよう」「決算前に在庫を少しでも減らそう」といった思惑もあるのでしょうね。

決算における「在庫の影響」はまた後日掲載をさせていただきたいと思います。このマガジンでは、こういった財務・会計・簿記の事柄について少しずつ投稿していこうと思います。

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