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英語史学習の記録にブクログを!

こんにちは。先日の自己紹介記事にたくさんのスキをありがとうございました。今回から本格的に英語史関連の話題を提供していきたいと思います。

今回は今年から私のゼミで新しく始めた取り組みについてご紹介します。

私の所属する専修大学文学部では卒業論文が必修となっています。卒業論文は4年間の学修の集大成という位置づけなのですが、例年、長期的な計画を立てずにギリギリになって動き始める学生が一定数いるので、締切間際は面談のアポが殺到しいつも大変な思いをしています(私自身も学生時代に同様の経験があるのでなんともいえないのですが…)。

そこで、前年度までの反省を踏まえて、今年は例年よりも早い段階から3・4年生に対して「卒業論文は長距離走だからできるだけ早くから計画を立てて、毎日ゴールに向かって一歩一歩前進してね。計画性と継続性が大切だよ。」と口酸っぱく言っています。

これまで、卒業論文執筆のペースメイキングとして、コンテンツマラソンや2学年合同の卒論中間発表会、英語史フェスなどのイベントを行ってきました。でもまだ足りない。日々こつこつと取り組むことができて、自分の成長をもっとわかりやすい形で実感できるようなアクティビティーはないだろうか。ゼミ生間で日々刺激し合えるようなそんなアクティビティーは。

そんなことを考えていた時に思いついたのが、ゼミ生間の読書記録共有アクティビティでした。

ブクログ

このような経緯で、今年からゼミ活動にブクログを試験的に導入することにしました。ブクログは読書家の間ではとても有名な読書記録サービスかと思います。私は特に以下の機能が持つ潜在的教育効果に着目しました。

  • 自分の本棚を作り、本をまとめることができる。
    本の表紙が本棚に表示されるので、文献の一覧表を作成するよりも所有感や達成感が満たされる!頑張りが可視化される!

  • 本棚に本を追加する際には、「読みたい」「いま読んでる」「読み終わった」「積読」など読書状況を選ぶことができる。
    すぐには読まなくてもとりあえず登録しておくことで、必要になった時にすぐにアクセスすることができる!

  • カテゴリやタグ機能を使うことで、本をテーマ別に整理することができる。
    書籍を分類する過程で見えてくるものがある!テーマに応じて読むべき本をすぐに見つけることができる!

  • 公開コメントだけでなく、非公開のコメントをつけることができる。
    インフォーマルな形でも読書記録をつけることができるので、ハードルが低い!

  • フォロー機能があり、タイムラインにフォローした人の活動記録が表示される。
    ゼミ生同士で本棚の状況や読書状況を把握することができる!教員は学生の本棚を見ながら指導することができる!

いかがしょうか?とても高い教育的効果が期待できそうなサービスではないでしょうか?

ゼミの本棚

読書記録共有アクティビティを始めるにあたって、まずはゼミの本棚を作成してみました。以下のリンクから是非訪問してみてください。

この本棚では、専修大学図書館の教員推薦図書コーナーに配架されている書籍を中心に、英語史の学習・研究に役立つ書籍(主に学部生向け)を紹介しています。入門レベルの書籍は上に、発展レベルの書籍は下に配置するようにしています。個人的にもよく参照する書籍を中心に厳選したつもりです。

菊地ゼミの本棚です。レポートや卒業論文に活用してもらいたい書籍を中心に紹介しています。

また、以下のように、各書籍にタグを付けているので、テーマ毎に書籍の絞り込みをすることが可能です。

これからもっと充実させたいです。
「世界英語」で絞り込みをした画面です。

ゼミ生達には、紹介されている書籍を、興味や必要性のあるものから順に自分の本棚に追加し、プレゼンやレポートに積極的に活用するよう指導しています。また、卒業論文に向けて、自分の研究テーマに関連する書籍を見つけたらすぐに本棚に追加するよう指示しています。

このアクティビティを通じてゼミ生達はこれからどのように変わっていくのでしょうか。温かく見守っていきたいです。

おわりに

この記事を最後までお読みいただいたみなさんも、是非ブクログを使って自分のヴァーチャル本棚を作ってみませんか?特にhel活界隈のみなさん、これを機にブクログで英語史学習の記録(helロギング)を始めてみませんか?Let’s enjoy helロギング!(堀田先生、この名称はいかがでしょうか?(笑))

ちなみに私自身は普段の文献管理にはZoteroを使用しています。こちらについてはまたの機会に。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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