プラスの感情交流

前記事では「怒る」について触れ、「人間なのだから怒るのは自然なこと」と描きました。とは言え怒るよりプラスの感情交流ができると良い。ということで、ここではその「プラスの感情交流」について考えてみたいと思います。

「プラスの感情交流」と聞いて何が思いつくでしょうか。褒める、喜ぶ、楽しむ、安心する、肯定する、これもまた沢山ありますが、要は子ども自身が気持ちよく過ごせることかな、と。

子育てスキルとして有名なものに「ペアレントトレーニング」があります。保護者が子どもとの良い関わり方を身につけることで、子供の問題行動を減らしていき、子供と過ごす日常をより良いものとする方法です。詳細は割愛しますが、ここでもまずは、子どもを「褒める」ことからスタートしています。いわゆる「しつけ」としての否定、注意、禁止などは「褒める」のずっと後に学ぶこと。それだけ「褒める」というのは、子どもの発達を育むためにも、そして親自身のためにも有効であり、かつ必要なことでもあります。

子どもは基本的に親に褒められれば嬉しい。これは大人になっても変わらないと思います。大人になると面と向かって褒められるのは恥ずかしいですが…その時の状況や相手との関係性、要は大人になると認知の問題でもあり、褒められたことをどう受け取るか変わるもの。難しいこと抜きに捉えれば、褒められることはいくつになっても嬉しいものなのだと思います。

子どもの気質は生得的なものが大きいですが、認知の仕方、対人関係の取り方などは、環境因子、すなわち親を自然とロールモデルとしていることも多いもの。また、親との関係性により情緒的な基盤も育まれるので、それだけ親の関わり方というのは影響が大きいものです。

そして、親とのやり取りが否定的なものが多ければ、子どもも自ずと否定的なコミュニケーションの仕方を学んでしまう。マイナスの感情交流は、あってはいけないものではありませんが、当然多ければ子ども自身の発達を阻害することにも繋がります。だからこそ、プラスの感情交流が多いに越したことはありません。

長い前書きはさておき。では、実生活においてプラスの感情交流をいかにして取れると良いのか。考え方にもよりますが、ここでは大きく2つに分けてみます。1つは、日常的にそういったコミュニケーションの仕方を取り入れること。そしてもう1つは、時間を限定して子どもにとって良い時間、つまりは「スペシャルタイム」をとること。

これらをまずは意図的に行ってみることが大切かな、と思います。私自身、子育ての中で実践するように心がけていますが、その中で子どもの変化が見られたり、子供と過ごす時間が良いものとなることを実感できると、やはり嬉しいものです。ただどうしても、余裕のある時とない時かありますが…意識したやるのとやらないので違うだろうな、と思って実践しています。

長くなったのでこの辺で。また別記事で、上の2つの「プラスの感情交流」をとるための方法について、詳細を書ければと思います。

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