家族の会話の中で通訳をしていることについて。
「『言わなくてもわかってるでしょ』と思ったところからコミュニケーションのトラブルは生まれる」
と浅田悠介さんも言っていました。
(この人、「言わなくてもわかってるだろう」と思って話してるんだろうな)
という時は、
「すみませんが、それってどういうことですか?」
と聞くようにしています。
会議などでも
「今回皆さんは、この取引先の方々とは、初めて直接お話しするだろうけど…」
と、説明をしてくれる方がいたりしますよね。
もちろん、いない時もあります。そして、
(私、なんとか説明役できそう!)
という時は、その役に回ることがあります。
よくその役が回ってくるのが、家族との会話です。
家族との会話
通訳の仕事は会社の英語会議のときだけでなく、家にいるときにも発生します。
それは、父と母が会話をしている時です。
厳密には、
「背景情報を話さず本題に入る父と母」
の間に立って通訳をすることが多いです。
例えば、
母「今日、おじいちゃんとおばあちゃん(父方)と畑に行ったの!」(と、大変だったの!という表情)
父「…ん?どういうことを言いたいの?よくわからないんだけど」
私「今日お母さんは、仕事もあったし、買い物に行く必要があったりと、そもそもとても忙しいスケジュールだったの。
けれど、それらに加えて畑も行ったから、大変だった、ってことを言いたいみたいだよ」
母「そうなの!」
父「それならわかる」
など、背景情報などを付け加えるのが、私の役目です。父の話す内容が母に伝わらなかった際も、通訳をしています。
大変ですが、やりがいを感じています(仕事みたいだなあ)。
そもそも我が家では、父と母との間でコミュニケーションが上手くいっていない時、険悪な雰囲気になることが多々ありました。
その雰囲気がイヤで、何とかならないかな、と思った頃に自然とやるようになったのが、家庭内通訳の仕事でした。
もちろん、いつもできるわけではありません。仕事帰りなど疲れているとき、忙しい時などは、私も余裕がありません。
そんな時は、(今日はムリ~)と父と母の会話をぼんやり眺めたり、別室に避難したりしています。
お気づきの方もおられるとは思いますが、そもそも、父と母のコミュニケーションをスムーズにしていくことは、父と母の仕事です。
なので気楽に、仕事したり、しなかったりしています。
説明力を鍛えることができるので、メリットもあります。
ただ、家庭内の仕組み、例えばいつ・どの程度話し合いをするか、などで改善できることがらではあります。
無理のない範囲で、家族と関わっていきたいです。
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