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財務スキル②

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今回は前回に引き続き〝数字〟に関して学んでいただける内容となります。

財務スキル①では「損益計算書(PL)」についての説明でしたが、今回の財務スキル②では「貸借対照表(BS)」について説明をしていきます。

では今回も順を追って学ぶことで理解していきましょう!!

①貸借対照表とは

はじめに「貸借対照表」とは

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①決算時点での会社の財産状態を表す

②会社資金の「運用状況」と「調達状況」を表す

シートです。

具体的には

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上記の図のように

●右の部分→資金の「調達状況」:「負債=返済必要」「純資産=返済不要」

左に部分→資金の「運用状況」:「資産」

に分かれます。

②「資産」「負債」「純資産」について

続いて「資産」「負債」「純資産」とはそれぞれどういった資金の調達また運用なのかを具体的に説明していきます。

●「資産」

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「資産」には「流動資産」「固定資産」の2種類があり、それぞれ〝回収のスピード〟によって分別されます。

「流動資産」:現金・売掛・在庫といった短期的にお金を回収できるもの

「固定資産」:建物・車・備品といった長期的なお金の回収をするもの

●「負債」

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「負債」も「資産」と同様に「流動資産」「固定資産」の2種類があり、それぞれ〝返済期限〟の長さで分別されます。

「流動負債」:買掛・短期借入(1年以内)といった返済期日が短いもの

「固定負債」:社債・長期借入(1年以上)といった返済期日が長いもの

●「純資産」

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「純資産」は「資本金」や「利益余剰金」などの返済不要となる資金をさします。

●まとめ

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前述の3つの内容をまとめると「貸借対照表」は上記の図のようになります。

③オリエンタルランドのBSは?

では最後に下記の図にある3つの会社のBSの中からオリエンタルランドのBSはどれか考察していきましょう。

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考察するにあたってまずはオリエンタルランドとはどんな会社なのかをイメージします。

①土地や建物が多い=「固定資産」が多い

左・真ん中が該当?

②ずっと黒地経営を続けている=「純資産」が多い

左の方が真ん中より「純資産が多い」

③信用格付けAAで財務状況が良い=「流動比率」が高い

「流動比率」とは?

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(例)

「流動資産=100万」「流動負債=50万」の「流動比率」は

(100÷50)×100=200%

となります。

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左の図は「流動資産」が「流動負債」を上回っていますが

真ん中の図は「流動資産」が「流動負債」を下回っています。

短期的な財務状況の良好な状態を表す「流動比率」は上記の図のように左の「流動資産」が「流動負債」より大きな枠となっています。

つまり〝左の図〟がオリエンタルランドのBSになります。

ちなみに

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●真ん中は鉄道会社

→線路を引くための土地や車両で「固定資産」がとても膨らんでいる

●右の図はIT会社

→IT会社は設備や建物がほとんど必要ないため「固定資産」がとても小さい

以上が「財務スキル②」の「貸借対照表(BS)」についてでした!!

前回に引き続き多くの人が苦手とする〝数字〟に関しての知識をつけること=人ができない・知らないことになるのでとても価値のある学びとなります。

また、「PL」「BS」を理解することは会社の状態=経営視点で物事を考えることができる強みとなるのでしっかりと知識を身につけていきましょう!!

次回は「CF(キャッシュフロー)」のお話になります。


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