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時代を聴く。音声メディアの進化(第11回情報リテラシー論)

ラジオを聴く習慣ってありますか?私は地元の音楽チャートを毎週日曜日に聴くのが楽しみだったのですが進学に伴って地元を離れ、その習慣は無くなってしまいました。

今回はその形態を変え続けているラジオと発展した音声メディアについて書いていこうと思います。


ラジオの現状

ラジオを聴く習慣について問いましたが現在ではAMラジオとFMラジオで明暗がわかれています。

ここでFMとAMの違いって説明できますか?実は電波の波形が違うのです。

AMラジオはFMに比べて音質が悪く、FMラジオはその分放送できる範囲が小さい、このようにそれぞれで良し悪しが分かれています。このことから現代では音質という側面が重要視されているとも考えられますね。
また現在AMラジオの放送をFMで流すという計画もあるようです。


こうしてみるとAMラジオが淘汰されていくのかと思いますが東日本大震災の時に注目されたのはAMラジオでした。

広範囲に届くAMラジオならば災害時広域に情報が届く

全く関係のない話なのですがAMラジオが流れている居酒屋は当たりだと父が言っていたのを思い出しました…

radikoの誕生、ポッドキャストの流行

ラジオを聴くといったらもうこれでしょ!という人も多いんじゃないでしょうか。radikoとは2010年に誕生したラジオサービスです。

日本を聴く

その特徴としては地域に関係なく全国のラジオを聴けることです。つまり冒頭で書いた私の地元のラジオも聴けるのです!またこれだけではなく、2016にはタイムフリー機能を実用化します。

言わば聞き逃し配信

こうしてメディアとしての価値を上げていったradikoは今や会員数900万人、
有料会員は100万人を達成しています。

またポッドキャストという文字を見かけたことはないでしょうか?
ポッドキャストとは言わばインターネット上のラジオです。ネットを通して音声データを配布するもので、動画と同じように世界に向けての配信が可能です。

インターンネットが舞台のため普通のラジオと違い、誰でも配信が可能となっています。誰もがラジオDJとなれる時代ですね。

このようにあるサービスに音声データを公開すればその他のサービスと連携して配信される


なぜ音声メディアは発展を続けるのか?

何故ここまで音声メディアは多様化し、そのユーザー数を増やしているのでしょうか?答えは生活習慣にありました。

私達が今一番注目しているメディア形態とは動画やTVなどの視覚的なものではないでしょうか?YouTubeやNetflixなどその数は膨大なものになっていきました。しかし動画は視覚という大事な機能を奪ってしまいます。

ここで音声メディアの強みが出ます。視覚を奪われないため流し聴きするということが可能となり、娯楽の分野だけでなく生活の一部として受け入れられていったのです。


進化する音声技術

heySiriやOK GoogleなどAIによる音声認識技術は活躍の場を年々広げていっています。最近では高精度な文字起こしや家庭用のAIスピーカーなど生活に欠かせないものとなりつつあります。

もはや指はいらない
こちらはそれぞれのデバイスの音声認識精度を比較したもの。

また音声を作り出す技術も発展しており、自分の声を録音しておくことで文字から音声を作り出すサービスが注目されています。


咽頭がんやALSなどで声を失ってしまった人のためにこの技術が見直されている。


最後に

ある人のことを忘れてしまう際、一番最初に忘れるのは声だそうです。
音声技術がこれから更に発展し、人を忘れるということが容易でなくなる時代が来るかもしれませんね。 忘れたい人だとしても。


教授のブログ↓















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