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詩にまつわる

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#瀧口修造

現代詩を読む会(6)終了

現代詩を読む会(6)終了

 2024年3月27日に、「現代詩を読む会」(6)を開催しました。
 第一部は「シュルレアリスムの詩」と題して、上念が資料に即して説明。巌谷國士氏の事典や『シュルレアリスムとは何か』の記述、またブルトンの「宣言」、瀧口修造の「シュルレアリスムの詩論に就て」などを参照しながら、用語、現実への見方、ダダイスムとの関係についてなどの大まかなところを説明した後、西脇順三郎「天気」「世界開闢説」、瀧口修造「

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現代詩を読む会(6)開催

現代詩を読む会(6)開催

6回目も、2本立てです。
① シュルレアリスムの詩、② 和合亮一『such and such』。

①では、戦後につながる1930年代のシュルレアリスムの詩人の紹介。
②は、東日本大震災後twitter(現X)で「詩の礫」を投げ続けた詩人の、「オートマティズムの限界を超え、幾層もの次元をしなやかに飛翔する、言語の新世界」と称される、最新作。

難解と言われがちな現代詩ですが、同じ時代を生きる詩人の

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文法を粉砕する美しさ

文法を粉砕する美しさ

『瀧口修造の詩的実験 1927〜1937』1967年、思潮社 1971年に小型版が出た後しばらく版を重ね、2003年に復刻されたようだが、品切れ。
これは、恩師ジョセフ・ラヴさんから、「預かっている」もの。ラヴさんは1992年に亡くなったので、返しようもないのだけれど、そういう意味では、他にもたくさんのもの、ことを預かっていて、お返しできていない。もちろんラヴさんにも、世の中にも。
カトリックの神

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