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光画を撮るハードル

最近、俺が撮るものを
「写真」とは言わず「光画」と言うことが多くなった。

理由は、現像処理の時に
結構補正を多用したり、
モノクロ現像をすることが多いため、
「真実を写す」意味の写真ではないと
感じてきたから。

そんな写真や光画にも、
様々なジャンルが存在するのは
皆さんご存知のとおり。

風景なら絶景を撮ればいいし、
テーブルフォトは小物や料理を撮る。
スナップは日常を、マクロはとにかく近寄って撮る。
ただ、人物に関しては、
ポートレート(肖像)やコスプレ等多種多様。
どれにも当てはまらない人物写真もある。

俺の場合、日常スナップとテーブルフォト以外
ハードルがかなり高い。

まず風景。
昨今の状況故に絶景に出かけにくい。
そして、ミーハーカメラマンが撮影スポットを荒らしてくおかげで
撮影禁止区域が増えつつある。

次に人物。
俺は仕事と写真展での出展者さんとの会話以外、
オフラインでの人的交流がほとんどない。
故に気軽に撮らせてもらえる人物はいない。
そのため、モデルさんにお願いしなきゃならんのだが、
仕事の関係で休みが少なく、
撮影日程のスケジュールが組みにくい。
おまけにお寒い財布事情故ギャラの捻出も大変。
そんな中でも撮らせてくれた方はいたのだが、
なかなか定期的にというわけにはいかない。
それなら撮影会が一番手っ取り早いのだが、
参加費用の壁と、絶望的に下手なコミュニケーション能力という壁が
立ちはだかる。
最近じゃ、人は撮らないカメラマンと思われてるかもしれない。

今んところ、一番ハードルが低いのは
日常スナップとテーブルフォトになる。
日常スナップなら、仕事の合間でも
カメラ(最悪スマホ)があればいつでも撮れる。
テーブルフォトなんか、外食時や昼休みに
飯テロを撮ればいい。

と、言い訳がましくハードルが高いものを羅列したが、
何が悪いと言えば、
自分が悪いとしか言いようがないのだ。
写真が下手なのも、コミュニケーションが下手なのも、
費用が捻出できないのもスケジュールが組めないのも、
全て自分のせい。
としか言えないのだ。

どんなにやりたいことがあっても、
それに手を出せない状況なら、
その状況を作り出した自分のせいだと
俺は思っている。

でも、中には
「境遇や収入によって、できることに差は出る」とか
「今日食べるパンを買うためのお金すらないなら夢は見れない」とか
心に沁みる一言をかけてくれる人もいる。

でも、そうなってしまったのも
生まれでた境遇以外はほとんど自分のせい。
自分の中で自分のせいにしなくてもいいものは
境遇と宿命と生まれ持った才能だけだと肝に銘じている。

今まで色んなものを諦めてきた。
これからも、様々なものを諦めて行くんだろう。
諦めた事への後悔はないだろう。
諦めざるを得なかった自分を責め続ければいいだけだから。

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