全部読まなくても面白いニンジャスレイヤー

最近巷で話題のニンジャスレイヤー、どこから読み始めれば良いのかという話題が今熱い!これを期にあなたも読んでみるしか無い!

そういうわけで、上二つの記事では、ニンジャスレイヤー初見の方が、ニンジャスレイヤーを初めて読むにあたり、どうすれば「面白さが最大化されるのか?」というのを悩みに悩んだ結果、読み始めたら最終的にはどこから読んでも面白すぎてどうでもよくなるという結論に至っている。

だんだん順番とかそういうのがどうでもよくなってくる」のだ。これはMAJIだ。読んでみて、「あれ?」と思ったら、時系列で前のエピソードを探せばいい。探さずに読み進めてみてもいい。結局はメチャクチャ面白い。

これは誰かが言っていた気がするが(今調べると見つからない)、「キャプテン翼をどこから読んでも面白いように、ニンジャスレイヤーもどこから読んでも面白い」ということなんだと思う。

僕は途中参戦して未だに全部読んでいないタイプ(物理書籍全部買ったのに)だが、今でも何の問題もなく楽しめているので僕のニンジャスレイヤー遍歴を紹介したいと思う。

始まりはオーディオドラマ

友達から面白いから読もうと紹介されるも、ニンジャに興味が沸かず、そういう小説がツイッター上にある、と認識するに留まった。
しかし、しばらくして、オーディオドラマを紹介されたのをきっかけにニンジャスレイヤーに興味が湧いてきた。

オーディオドラマは、本来は書籍特典のため、当然エピソードの全てがあるわけではないし、依存関係のあるエピソードも多いが、それが全く気にならない程の面白さだった。

オーディオドラマは個別には販売されていないため本当に紹介したいものは紹介できなくて歯がゆいが、唯一公式(エビテン)がYouTubeにアップロードしてくれており、かつ、ほぼ最初のエピソードである「ゼロ・トレラント・サンスイ」があるので、これで雰囲気をつかめるだろう。

これは15分程だが、書籍特典のCDは30分~90分ほどで、美味しいところだけやったり、選り抜きで起承忍殺をミッチリやったりする。

個人的には、ニンジャスレイヤーを一切知らないとか、アニメしか見たこと無いという人はオーディオドラマから入ってみるのが実際入りやすいのではないかと思っている。

文字を読んだり次ページへの遷移の煩わしさや面倒さがないし、作業しながらでも、寝ながらでも聞ける。
しかし、聞いてしまったらあなたは作業をするどころではなくなってしまうだろう。アニメのように見た目の胡乱さが排除されている分、極めて珍妙だがシリアスなニンジャスレイヤーの世界を正しく体験できる。

はっきり言って、僕はこの書籍特典のオーディオドラマのためだけにニンジャスレイヤーの物理書籍を買って欲しいとすら思っている(紹介用のためにドラマCDだけDL販売とかしてくれると嬉しいのになあ…)。
僕がこのオーディオドラマにどれだけヤラレたのかと言うと、ニンジャスレイヤーについて全く知らないのに「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」(全90分)を聞いた時には涙が出てしまった程だ。冗談ではない。

もし本当にドラマCDだけでもガッツリ聞いてみたいなと思ったらこの物理書籍を買おう!(この物理書籍は第2部にあたるが、オーディオドラマは第1部のエピソードだ) ※2019/04/19現在、もう在庫切れだった…ごめん…


次に読んだのは、用語集

いっぱいあって最高に笑えた。
オーディオドラマで泣いておきながら、この時はまだ本編を読む気力が無かった。でも、用語が面白すぎたからとりあえず用語集を見てみようと思って読み始めたものだ(僕は基本的に読書や映画視聴などのまとまった時間が必要な贅沢な時間を取りたがらない)。
これはあとから考えると、笑えただけではなく、世界観を結構知ることができて、いきなりニンジャスレイヤーを読みはじめても用語で「なにこれ?」となることなく、逆に用語が出てくる度に「ウワーッ!◯◯!」となった。


次にツイッターをフォロー

用語集が面白かったので次にツイッターのニンジャスレイヤー公式アカウントをフォローした。
といっても、「フォローして次の更新から読んでいくぞ!」と思ってフォローしたわけじゃなく、「気が向いたら読んでみよ~」と思ってフォローした。

実際に最初に目撃したツイートは、2014年5月15日のこれだ。

この時点で「おやっ、面白そうだぞ」と思ったものの、このエピソード(マグロ・サンダーボルト)は追わず(勿体無いことをした)、そこから1年はツイッターの更新を追っていない。

実際にツイッター上のエピソードを追い始めたのは、2015年3月14日更新の「ニンジャ・サルベイション」だった。

これを読み始めたのは、「ニンジャ・サルベイション」が始まるところを目撃し、たまたま読む時間があったからだ。
この1回更新分がなかなかの好感触であり、その1週間後に並行エピソードとして更新された別エピソード(デッド・バレット・アレステッド・ブッダ)も冒頭から相当面白く、ここからツイッター実況を追い始めることになる。

もうその面白さと言ったら、リアルタイム更新を逃さないようにしようと思ってツイッターのアプリで@NJSLYRのツイート通知をONにしてしまう程だった。

考えてみると、この頃のエピソードは、エピソード的には第3部ではあるものの、本編第3部最終章に至るまでの充電期間的な時期だったようで、本編との依存関係が薄いエピソードの更新が頻繁にあり、入りとしては非常によいタイミングだった気がする。

この二つのエピソードを読了したあと、決断的に物理書籍を全て購入(当然オーディオドラマ特典も取得)して、第1部のストーリーをTogetter、物理書籍、Androidアプリ(NjslyrReader:2019-03-09現在非公開)を使って公開順で読み始めた。

おかげで、第3部の最終章突入時には第1部の知識とオーディオドラマで得た第2,3部の限定的な知識を持ったまま読むことができた。

こんなふわっとした知識なのに、第3部後半から最後に至るまで、最高に面白かったのは間違いない。

第3部で出てきた、「重要そうだが知らないキャラ」や「効果がわからないジツ」が出てきた時はそのままスルーしてもいいが、Wikiで検索して既出キャラならジツがどういうものかだけを把握して読んでいくことで対応していた(キャラのパーソナルな部分は物語で把握していく)というのも悪くない。

中には重要そうなキャラだけど完全に無視して読み進めていくこともあった。それでも面白い。(例えば凄腕ハッカーがなんかスゴイものを作ったんだけど、それを使うとどういう効果があるのかわからない時。作られたモノの効果は現行中に描画があれば類推するし、無ければいつかそれを説明しているエピソードに会う為に楽しみを取っておく為に無視する。このあたりは個人のさじ加減だ)

僕は未だに第2部は一部しか読めていないのに、今は第4部をリアルタイムで読んだり読んでなかったりしている(1回エピソードの開始を見逃すとそのエピソードそのものを全スルーすることがある)。しかし、毎話最高に面白い。

結論

どこから読むといいのか?という疑問に対して、どこから読んでも面白いのは間違いないと思う。
しかし、どんな物語でも最終回から読んでも対して面白さがわからないように、そこまでの主人公の積み重ねをある程度読者は体験しておかなければ面白さは半減される

だから、僕の結論としては以下になる。

各部の最終章・特に第3部の最終章にあたる「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」を読む前に、どういう順番でもいいから最低でも第1部は一通り読んだほうが良い(物理書籍限定エピソードは外してもいい)

こう書いてみると、すっごく当たり前だ。

順番に関しては公開順でも時系列順でもどちらでも構わないと思うが、当時のヘッズと一緒にニンジャ真実に戸惑いたい人は公開順が良いだろう。
当時のヘッズの反応は特に気にならないとか、いきなり出てきたキャラが何の説明もなくエピソードに絡むのが気になる方は時系列順が良いのではなかろうか。

また、特にニンジャスレイヤーの世界に対して懐疑的な人は、ゼロ・トレラント・サンスイのオーディオドラマでニンジャスレイヤーの世界を最初に掴むと良いと思う。オーディオドラマの雰囲気が小説の雰囲気だと思って良い。

大真面目に珍妙なことを言うし、やる。ただ誰もそれをおかしいとは思わない。それがニンジャスレイヤーの世界のリアルだからだ。それをダイレクトに体験できる。

そして一番最初は、各部の最終章を除いた読みたいエピソードを1話だけ読んでみよう。本当にランダムでもいいし、誰かのおすすめでもいい。

この小説が"冗談"ではない事がわかるはずだ。
その後にどこから読み始めるかを迷っても遅くはない。


おまけ

Togetterの実況まとめをまとめ読みするスクリプトを公開しています。
ちょっと導入のハードルは高いかもしれないけれど、ブラウザにFirefoxかGoogleChromeを使っていて、実況付きで読みたいけど読みにくすぎるよ!!って人におすすめです。

# 仕組み的に、最初から最後までエピソードを読み込んでいくと全てのツイートをたった1ページに全部読み込んでる(公式以外非表示にしてあるだけ)ことになるのでブラウザの動作が重くなることがあります。スペックと相談して、どのページから読み込むのかを考えて使ってね!
# 動作の軽量化をしたいけど妙案がないので、改良案募集中!

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