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覚醒の話14 「急がず休まず」

「急がず休まず」
ゲーテの言葉です。
私は格言や名言が好きで、よくそうした関連の本を読みますが、ゲーテのこの言葉も好きな名言の一つです。

自分が志したもの、目標など、進んでいこうとする事柄に黙々と努力をする、精進をするという姿は、素晴らしいことではありますが、人間長い間には、人生上の色々な懸案事項があり、なかなか志を全うできないこともあります。

人生も中盤を過ぎ、還暦を過ぎると、精神的にはかなり落ち着いてきますが、若い頃には、色々とあれこれと思い煩う事柄が多すぎて、大切な志を全うできずに、終わってしまう可能性もあります。

若い頃は、ちょうどコップに入った濁った水のようでもあり、関心事が多く、何かをやるに際しても「早く何とかこれをものにしたい」という焦りがあり、ざわざわとして落ち着きません。

そうした若者にぜひ、このゲーテの言葉を贈りたいものです。
「急がずに休まずに、工夫して、何とかその大切な志を全うするようにしてください」と。
もちろん、若者だけではなく、全ての人に言えることです。

「急いては事を仕損じる」との諺もあります。

また、次のような言い習わしもあります。
「桃栗三年柿八年、梅は酸い酸い十三年、梨はゆるゆる十五年、柚子の大馬鹿十八年、蜜柑のまぬけは二十年 」

私は「桃栗三年柿八年」までしか知らなかったですが、調べてみると、そのあとにも続くようです。

とにかく「それなりの年月をかけなければ、志・目的の成就はできないですよ」という戒めです。
言い古された言葉では「継続は力なり」でしょうか。

その継続の中味が「急がずに休まない」というゲーテの言葉に集約されると思うのです。

ただ、私が思うには「休まない」というのは、最高ですが、ちょっと無理があるかもしれない、ということです。

「休み休みしてもいいから、急がずに切れずにやっていけばいいんじゃないの?」
というのが、私の持論です。


ブーゲンビリア

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