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もち花

小正月に飾る縁起物です。これも祖母の家でみました。柳の木にたくさんついた餅は梅の花のようにもみえます。古民家だった家は薄暗いので、そこだけ花が咲いたようにひかります。口をあんぐりと開けたままいつまでもながめていました。お正月の残りのもちを火鉢で焼くのも好きでした。香ばしいにおいと歯ごたえのあるもちは最高のおやつです。運が良ければぜんざいにありつけます。私が来るのをいつも楽しみにしてくれました。あの日々がなければ田舎を好きになることはなかったと思います。