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2024/1/11-20のにっき 温かいお茶やお湯を飲むとなんか良いという気づき/「今の学生は真面目だね」の連鎖/所有には責任が伴う

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いつも中央線界隈のどこかのカフェで仕事しているんだけど、ちょっと目先を変えて西武新宿線まで歩いて行ってみる。こっちってあんまり来ないし、新鮮だ。違う町みたい。違う町だけど。同じドトールでも客層がいつもと違うのが興味深い。おそらく40代と思しき主婦2人組が、うちの小学生の息子が発達障害っぽい……というような話で盛り上がっており、そのエピソードがなかなか強烈で少しげんなりした。血液型占いなどのナチュラルオカルトな話も混ざってきたので長居しないことを決め、中央線界隈に戻った。

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すごく高価で希少な中国茶を飲む機会に恵まれる。そのまま香ったときと口に入れたときの香りが違い、不思議だった。花のようなバニラのような、華やかだけど押し付けがましくない、初めて感じる香りだった。周囲で中国茶を嗜む人が何人かいるので、気になっている。
最近「温かいお茶やお湯を飲むとなんか良い」ということにやっと気づいてきた。これまではスープ類やココア類以外で暖かい飲み物を飲む習慣がほとんどなく、ごはんを食べるときはいつも冷たい水を飲むのが常で、温かいお茶を出してくれたレストランでわざわざお冷をお願いするくらいだった。近頃はお茶もお湯もよく飲む。自分の体に入る液体が冷たくないことで何かのパラメータが正常化していると感じる。

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夜、友達が中野まで来てくれて軽く飲みながら、人間はむずかしい〜みたいな話をする。中野に住むと友達が遊びに来てくれやすくてよい。安い飲み屋もたくさんあるしほとんどの快速が止まる。

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友達に千葉までドライブに連れて行ってもらう。館山にある、「木村ピーナッツ」というお店のピーナッツソフトクリームが食べたかったのだった。わたしはピーナッツクリームが好きで、コッペパンにピーナッツホイップが入っているようなものも好きだし、ランチパックもピーナッツが一番好き。このソフトクリームは、秀良子先生の漫画「おしゃべりは、朝ごはんのあとで。」に掲載されていたものでぜひ食べてみたかったのだった。
ピーナッツソフトクリーム、ピーナッツの風味がするというどころではなく、むしろピーナッツが風味のメインをしめていて、ソフトクリームらしい「ミルク感」や「バニラ感」みたいなものがないのが驚きだった。あくまで「媒」としてのミルクを感じる。ピーナッツクリームをそのままソフトクリームにしたような、というのがまさしくぴったり形容できるようなものだった。
千葉、おおむねの位置感覚が「チーバくんのおしり」とかで共有できるの便利だなと思う。館山はチーバくんの足首あたり。

「木村ピーナッツ(ピネキ)」のピーナッツソフトクリーム

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お昼、友達のフジイさんと一緒に中野の「陸蒸気」に行く。開店11時20分のお店で30分に向かったんだけど既に行列ができてた。ナメてたな……。しかしながらオペレーションが効率化されており、ほどなく店内に入れる。囲炉裏ばたで魚が次々と焼かれ、次々と供されるのは圧巻。魚は大ぶりで美味しく、ついついおかわりしてしまった。午後に仕事がなければ3杯も4杯も食べれるだろうな。
中野ブロードウェイ地下のおもしろさをフジイさんに紹介するなどする。地下、多国籍で面白い。安い女性下着屋の隣に高額な時計が売られていたり、鮮魚店のとなりで「マーラーおでん」が売られていたりする、ワンダーランドだ。しょっちゅう道に迷う。

中野「陸蒸気」の焼き魚定食

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フォロワーに多摩美術大学の現役生である有本さんという方がおり、以前おもしろそうな展示をされていたのだが予定が合わず見れなかったということがあった。というところで、この時期は卒業制作のタイミングであり、人手を募集する学生が多く、有本さんも人手を募っていたので、おめおめと制作アシスタントとして参加する権利を得たのだった。
有本さんや、同じ美大生であるもうひとりのアシスタントさんの話を聞くと、やはり美大って特殊だなと感じるというか、まあ自分自身が大学生だったのももう14年前で何もかも遠い。SNSが浸透していることにより難しさも便利さもあるだろう。いずれにせよ今の学生は真面目だなと感じる。一方で、自分もかつて年上の人から「今の学生は真面目だねえ」と言われたものだ。もしかしたら学生はどんどん真面目になりつづけているのかもしれない。
制作のお手伝いは楽しかったけど、お力になれたかは疑問。

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12月に買った門倉太久斗さんの絵画を受け取りに代々木に行く。12月はこのあとに井上直久さんの作品も購入したけど、「絵画作品を買う」のハードルが下がったのは門倉さんの絵を先に買っていたからだと思う。
好きな絵画作品のオーナーになれるのは嬉しいけど、「所有には責任が伴う」というフレーズが明朝体で額に張り付けられたような気分にもなる。あまり大きくないサイズの作品ふたつでこんな気分になるの、ちょっとシリアスすぎるかな。

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今年初美術館はSOMPO美術館のゴッホと静物展となった。少し人が多くて「ゲ!」となったけれど、みんな何故かゴッホのひまわりの写真を撮るために並んでて、それ以外はそれほど混雑はしていなかった。このひまわり、SOMPO美術館所蔵だからたびたび観れるのになあ。自分は美術館で写真を撮ることをしないので、少し謎に感じてしまった。
ざっくり全体を見て、セザンヌとゴッホの筆致が一瞬似るように見える時期があった。実際どうかわからないけど、なんかよかった。ゴッホがトルソを描いた作品があって、自分はゴッホの描く人体が好きかもしれないと思った。
あと突然ヴラマンクの絵が出てきて、好きなのでにこにこしちゃった。ヴラマンクの絵はあんなにはっきりした明るい色を使っているのにものすごい深い影を感じさせるのが不思議だ。
夜、2年ぶりくらいのフォロワーさんと飲み。相続の話で盛り上がる。30代も半ばになると相続の話でもM-1の話と同じぐらいのノリで楽しめるものだ。

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仕事の合間を縫い、丸の内のKITTE・インターメディアテクで「魚学ことはじめ」と博物展を見る。これが無料なの、心からありがたいな。東京で暮らすひとつのメリットでもあると思う。月1で来たい。そもそもKITTEという施設がかなり面白い(全体的に高価格帯ではあるけど)。
夜は銀座の南インド料理「アーンドラダイニング」で、Twitterのスペースで仲良くなった、本来友人の友人であるフォロワーさんと食事をする。おいしそうによく食べるというのは確かにアビリティなのかもしれないなと感じる。

銀座「アーンドラ・ダイニング」のチーズドーサ。でも現地にはチーズのドーサってないらしい。
インターメディアテク

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入ってた予定が先方の体調不良で延期になった。そういう時期なので仕方ない。というかTwitterのタイムラインで常に2〜3人が発熱しているので、戦々恐々とする。
雑司ヶ谷「カリーザハードコア」であいがけカレーと、鶏皮のアチャールをはじめて頼んでみる。この鶏皮のアチャールが非常においしくびっくり。アチャールはインドの漬物なんだけど、鶏皮が材料だとごはんのおともとしてかなり優秀なのだった。店主のポンマス(友人)と麻雀の話をする。
夜、友人と高円寺で飲む。仙台時代によく参じていたバーのスタッフさんが本業の関係で都内に引っ越したのだけど、偶然高円寺に住んでいるということで、その方がいま勤めているお店でまず軽く飲む。おそらく住んでいるところも近所なのですごい偶然だ。
その後はベトナム料理のお店「チョップスティックス」へ。エスニックっぽい料理、昔はつくづく苦手だったけど、最近はぜんぜん大丈夫になった。むしろおいしいし、内臓に沿っていると感じることもある。野菜たっぷりの蒸し春巻きがおいしくて、また食べたいな。

カリーザハードコア、ビーフカレーとハードコアカレーのあいがけ+鶏皮アチャール

ふぁぼまとめ(min.t)


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