2024/2/21-29のにっき 飲酒泥酔失禁/亡くなった犬の埋葬/サンキュー石橋財団
2/21
成城石井のあまおうバターの魔力に取り憑かれている。学生の頃、日本のパンがヨーロッパに比べてふかふかやわらかいのは、日本はパンをごはんと同等の扱いをしているけど、ヨーロッパでパンは「食べられる皿」という扱いだからだ、という話を聞いたことがある。そう思えば今、わたしにとってパンは「あまおうバターを食べるための皿」であるかもしれない。まあパンもおいしいのですが……
2/22
5件ほどはしごして飲みすぎてしまい、記憶があまりない。久しぶりに泥酔しておしっこを漏らしてしまい、自分のバカさに涙が出る。同行者は転んで唇を切り腫らしていた。どっちもバカだった。
2/23
昨夜酒を飲みすぎたので、昼下がりに食べるどん兵衛が美味しい。出汁というものの威力を感じる。スーパーでおそうざいを買い込んで、お米を炊いて、贅沢に夜ご飯を食べる。妹から、実家の犬が倒れて入院したというLINEがきて、心臓がひゅんとする。もうしばらく生きてほしいと祈るけれど、こればかりはどうしようもない。冷える手足をこすりながら眠る。
2/24
仕事をしていると、妹からLINEで実家の犬が亡くなった報告を受ける。朝のうちに、眠るように亡くなったらしい。
生理前で情緒が乱れやすいときに受けた訃報であったので、心がどっかにいってしまったような感覚になる。一緒にいたひとにおいしいラーメンやさんに連れて行ってもらったが、本来食べたいなと思う量を食べられなかった。
道を歩くと出会う犬のすべてこのあとに死が待っているのだと思うと悲しいやら救われた気持ちになるやら、気持ちが掻き乱されていることを自覚する。天気が良くて、道端の揺れる花を見ても、輝く雲を眺めても、犬を思い出す。
2/25
満を辞してという感じで生理がくる。生理のくる予定、親しい人全員に共有しておきたい。前後2日くらいは体調やメンタルが状態異常な感じになっているのだった。
父に電話をすると、亡くなった犬の埋葬についての話になる。娘として意見はないではないが、犬と13年ほど共に眠り、ほぼいつも一緒にいて、今回の犬の死について一番心を持っていかれているのは父であるので、ある程度父の意向にそうようにしてあげるのが一番かもな、と思った。
無印良品のりんごジャムサンドビスケットが妙にうまい。さっくりとねっちりとしていてお茶に合う。小さなお菓子を食べて温かいお茶を飲む日常のありがたさを思う。本当はずっとこうして過ごしたかったのだった。それを自覚したのはごく最近だった。遅すぎただろうか。まだ大丈夫だろうか。
2/26
めちゃくちゃおいしい洋食屋で、大盛りの白米を食べる。幸せだ……。世の中にはエビフライをごはんのおかずとして認められない人もいるらしいが、そんな人のエビフライをすべて奪い去りたい。この洋食屋、毎月来たいな。
2/27
吉祥寺美術館で「出久根育展 チェコからの風 静寂のあと、光のあさ」を見る。知らない作家さんだったのだけど、かわいさと少しの怖さに興味を惹かれて。自然の中にたたずむワニのイラストがあって、なんか良かった。全体的にほんわかしつつも絶妙な残酷さが細く織り交ぜられてる感じに魅力を感じた。
2/28
色々あってぐったりしてしまい昼まで動けなかった。もぞもぞ這い出て買い物にいったり仕事をしたり。夜、シャトレーゼで「もなどら」を買い食べて完全復活（遅い）。
2/29
アーティゾン美術館で「マリー・ローランサン ―時代をうつす眼」とコレクション展、特集の「野見山暁治展」を見る。マリー・ローランサン展は、キュビズムのようでキュビズムでない個性が出てたのがよかった。柔らかい色合いの使い方に「女性らしい」という陳腐な表現はもちろん一切されていないのも良く、ただただ己の描きたいものをカテゴライズせず突き通す強さに心打たれた。コレクション展や野見山暁治展は安定してよい。アーティゾン美術館は「本作品はあたらしくウチで所蔵したやつです」というのがわかるようになっているんだけど、今回はクレーやカンディンスキーなどを新所蔵として迎えたようで、サンキューブリヂストンという気持ちになった。石橋財団、推せる。
夜、15年来のお友達と数ヶ月ぶりにお食事。近況報告などなど。最近某大手生命保険会社に転職した友人なんだけど、ロープレの練習相手を頼まれる（勧誘はされてない）。それはいいし自分もわからんことあったら聞けるからありがたい。某大手生命保険会社への転職の顛末を聞き、やべえな……（さまざまな徹底ぶりが）という気持ちになった。
ふぁぼまとめ（min.t）
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