自我の視点で見る親子関係、魂の視点で見る親子関係
先日、「紹介したい動画があったので…」という記事の中で、サアラさんの「女性性エネルギーと男性性エネルギーの調和と統合」というタイトルの講座形式の動画をいくつか紹介させて貰いました。
この中の第11回目の講座を昨日、あらためて見直したところ、こちらの動画をたくさんの方に見てもらった方がいいなと思ったので、今日は、記事にすることにしました。
なぜ、この動画を、見て貰った方がいいと思ったかというと、今日のタイトルにあるように「自我の視点で見る親子関係」と「魂の視点で見る親子関係」では、大きな隔たりがあるということを知って貰いたかったからです。
どういうことかというと、親子関係が上手くいっていないと自我が感じていたとしても、魂の視点でみるなら、それはとても上手くいっているということなのです。
つまり、我々は、魂の成長のために、あえて良好な親子関係を結べない環境を選んで生まれてきているといえるのです。
このため、親子関係が上手くいかないと感じることが、実は自分の魂の成長のためになっているということでもあるのです。
そういったことを、上の動画では分かりやすく説明されているので、時間がある方は、ぜひご覧になって頂けたらと思います。
僕の例でいうならば、はやり親子関係で苦しむ経験をしてきました。
しかし、今にして思えば、そういった経験があったからこそ、「生きるとは何か」ということを探求するようになったわけだし、現在、こうやって精神の扱い方についての記事を書くようになっているといえます。
しかも、僕が今こうして精神についての記事を日々書くということが、自分の魂の成長に繋がっているといえるでしょう。
その一方で、もし僕が良好な親子関係を結ぶことができていたなら、それは魂の成長にはつながっていなかったといえるのです。
僕の親子関係は、自我にとっては辛いことでしたが、そういった辛さが今にして思えば、自分自身の魂を養う原動力になっていたと考えられます。
僕が、今回の人生でしたいこととは、目には見せない世界に触れてそれを理解し体得するということなのかもしれません。
しかし、もし僕が苦悩のない順調な人生を歩んでいたなら、生きることに何も疑問を持つこともなく、単に世の中の常識に従って生きていただけかもしれません。
しかし、僕の魂は、目には見えない世界の理解を深める道を必ず選択するように綿密な計画を練っていたのでしょう。
そういったことを理解できたからこそ、今は、そういった過去の体験もすべて必要なことだったんだと受容できるようになったりします。
実をいうと、今回、この動画を観たことで、そういった思いをすんなりと受け入れることができたのです。
魂にとっての成長とは、魂に欠けている部分を補うために生まれる前に立てた計画を実際に体感することで、それらを習得することだったりします。
何かを習得るにには、それを習得したいという強い思いが必要になるものであり、そういった原動力を生み出すために、魂はまずは親子関係から設定を始めるのでしょう。
また魂にとっては、いわゆる地位や名声といった成功を必要としなかったりします。
もちろん、地位や名声を手に入れるというようなことを魂の成長の過程の中に設定する場合もあるとは思いますが、本題はそういったことではなく、あくまでも、完全な魂になるために足りていない部分を補完することです。
魂の達成したいことは、世間的な成功を得るというようなことではなく、生命として根源的な部分を知るということです。
根源的な部分とはどういうことかというと、生命の本質的なことであり、「愛とは何か」とか「喜びとは何か」といいうようなことで、そういったことを知るために、いろんなバージョンの人生を経験し、総合的にそれらの意識を認識するということを必要とします。
「愛」や「喜び」も、いろんな立場に立って多角的な視点の中で発見していかないと、本質の全体像を掴むことはできません。
一度や二度の人生で得た「愛」や「喜び」では偏りがあるため、様々な立場で様々なバージョンの人生を歩んで体得していく必要があるといっていいでしょう。
そうやって様々なバージョンの人生を歩んでいく中で、僕の魂は、今回の人生での課題を見つけ、それをクリアするために、それができる環境のもとに生まれるように設定していたといえます。
だからこそ、僕は僕の両親のもとで生まれたのであり、現在に至るまでたくさんの紆余曲折や試行錯誤があったのも、魂の予定通りに事が進んだというといえます。
実際問題として、これまでは何をやっても上手くかず、紆余曲折や試行錯誤をしている最中は、本当に苦しい思いをしてきましたが、今こうして光明を感じられるようになって、やっと一息つけるようになったと思います。
なので、これからは今のペースを保ちつつ、新しいことに挑戦しながら気軽に生きていきたいと思っています。
魂はとてもシビアです。
その理由は、今回の魂の目的をクリアしないと、あらためてまた同じ課題に取り組まなければならなくなるからです。
だからこそ魂は、今回の魂の目的に気づけるようになるまで、何度も何度も同じような体験をさせて軌道修正をさせようとします。
とはいえ、魂の目的を感じ取り、その目的に従って生きられるようになると、魂の設定した通りの道を歩んでいけるようになるため、それ以降は、案外スムースに事が運んでいくようになります。
もちろん、スムーズとはいっても、その中でも紆余曲折はあるものです。
しかし、そういった紆余曲折は、魂の目的とズレていた頃に比べると、非常に平易なものだといっていいでしょう。
いずれにせよ、自我の視点だけでなく魂の視点で、これまでの人生を見ることができるようになると、今世の課題を見つけることができ、その課題に向き合って生きられるようになっていきます。
動画の中の言葉を引用してみます。
いくつかの視点を持って客観的にものごとを判断できるようになると、人は楽に生きられるようになるものです。
気づきとは、違う視点に立つことで得られるものであり、いろんな場所からいろんな視点で物事を見られるようになるために、我々は生きているということもできるでしょう。
そこで親子関係も自我の視点だけでなく、魂の視点で見ることができるようになると、自分を楽にさせることができるようになります。
辛い思いも、魂の成長のためには必要だったんだと思えると、それまでの辛さをも受け入れられるようになっていくことでしょう。
魂の視点で物事を知るということは、いってみればゲームの攻略本を見るようなものです。
「あんなに苦労したのに、そんな簡単なことだったのか!!」というのが攻略本を読んだ後の感想だったりします。
現代は、昔に比べるとそういった攻略法に触れる機会がたくさんあるし、今は、いってみれば答え合わせの時期でもあるので、丹念に自分の魂と向き合っていくと、自ずと答えを導き出せるようになるでしょう。
そうやって魂の目的を知ることができれば、迷いがなくなっていくため生きることが楽になります。
楽に生きる方法は、新たな視点を取り入れることです。
強さとは柔軟に生きられることであり、柔軟さとはたくさんの視点を持てるようになることで得られるようになります。
どんな環境でも楽しんで生きられるようになることができれば、我々の魂の目的は達成されるといっていいでしょう。
今回紹介させてもらった動画にはそういった気づきを得られると思いますので、週末の時間のある時に、ぜひご覧になって頂ければと思います。
我々が帰る場所は一つです。
しかし、その過程は、人それぞれで異なります。
だからこそ、その過程を大事にして、日々を味わうことが肝要です。
我々の目的は誰もが一緒です。
しかし、その過程は誰一人として同じ道はありません。
自分を生きる、それが答えです。
自分を生きるには、「自分を生きられない」という時期が必要なのであり、それが自分の成長には欠かせないのだと思います。