第27回:「喜び」という確信で生きる
今回は「喜び」という核心で生きるということを書いていきます。
人は自分の核となるような「喜び」に出会うことができると人生が大きく前に進み出します。というのも自分の核心となるような「喜び」に従っていきると、それが人生の役割になるからです。
人は自分の人生の役割を得ることができると確信を持って生きられるようになるため、その確信が推進力となり人生を大きく前に進ませる要因なります。
また、「喜び」という核心で生きられるようになると、心配や不安がなくなっていきます。不安や心配のない人生は、秋の高い空の中でハイキングをしているような心地よさであり、景色のいい山道をただただ前に進んでいけばいいという心境で生きていけるようになります。
まさに明鏡止水の状態です。目的地にたどり着くために必要な食料もアイテムも揃っているため、楽しんで目の前の道を歩いていけばいいという思いで生きていくことができます。
目的地にたどり着くためのアイテムとは「嬉しい」「楽しい」という「喜び」とこれをしていれば必ずゴールにたどり着けるという確信的な核心です。こういった「喜び」と「確信的な核心」さえあれば、人生という昇り下りをハイキングをするかのように歩んでいくことができるようになります。
人には天来のポジションがある
最近、読んでいる本に千賀一生さんの「タオの法則」というものがあります。その中に「人には天来のポジションがある」ということが書かれています。少し長くなりますが、この本からこの「天来のポジション」について書かれているところを引用します。
千賀さんのいう摩擦とは、「不安」や「心配」といっていいかもしれません。この「不安」や「心配」は自分の役割を認識できると消えていきます。
「不安」や「心配」が生まれるのは、「楽しい」と感じることができていないから生まれからです。
あとどれくらいこの苦しみを体験しなければならないのか、いつになったら「楽になれるのか」という思いから「不安」や「心配」は生まれてきます。
しかし、「楽しい」と感じることをしていると「不安」や「心配」よりも、もっと「楽しみたい」という欲求が勝ため、「不安」や「心配」を感じることがなくなります。
つまり、「不安」や「心配」を感じるということは、人生の「役割」からはずれているという不一致を意味するものであり、千賀さんのいう「摩擦はそこは違うよという、天の声」ということができるでしょう。
前回の記事で、「風の時代」の特徴を書きましたが、「風の時代」の風に乗って生きれる人は、自分の役割を生きることができる人といっていいでしょう。
「役割」とは自己効力感が持てること
カナダの心理学者のアルバート・バンデューラという人が「自己効力感」という言葉を使って人生をより良く生きていく方法についてを語っています。
この「自己効力感」とは、目標を達成するための能力を自らが持っていると認識することを意味します。そして、この「自己効力感」を持っている人ほど、実際にその行動を遂行できる傾向にあると説いています。
この自己効力感は、まさに「自分の役割を認知しそれ基いて行動する」ということと一致するといってよく、もしこの自己効力感を持って生きられるようになると、正しい道を歩いているよという天の声を聞くことができるようになります。
ウィキペディアによると自己効力感は次のようのな6つの体験で得られるようになるとあります。
これらの体験を私なりに解説していきます。
【達成体験】
達成体験は自分自身を肯定出来るようになる経験であり、自分に自信を与えてくれるものです。自信とは目的を達成することで得られたりする満足感だったりしますが、たとえば、「好き」と感じることを継続的にできるようになることも達成体験になります。何かを飽きることがなく楽しみながら継続できることが達成体験に繋がるものであるため、そういった楽しみが、やがて自分の役割になるといっていいでしょう。
【代理体験】
代理体験は他者の振る舞いを観察して得られることであり、成功している人や憧れている人の振る舞いを観察し、自分に当てはめていくことで得られるようになります。たとえば自分が憧れている人、成功していると思う人を何人の何人かに共通している点を見つけると、自分に当てはまる代理体験を得られるようになるでしょう。ちなみに私が成功している人と思う人を観察して得たことといえば、三度の飯より好きと感じることに没頭している人です。人は何かに没頭できることであれば、必ず成功ができるようになります。
【言語的説得】
バンデューラは言語的説得を他者から貰うことで自己効力感を得られるというふうに書いていますが、私は自分で言語的説得ができるようになることも大切だと思います。たとえば、〇〇を長時間していても苦にならないとか、〇〇をしていると身体の内側から「喜び」が湧いてくるというなど、自分で自分の「喜び」を言語化できるようになると、それが自分の言語説得になると思います。他者からの言語的説得と自分での言語的説得の二つを得ることができると、強い自己効力感が湧いてくるようになることでしょう。
【生理的情緒的高揚】
バンデューラはこの生理的情緒的高揚をお酒などで得られると書いていますが、私は何かを摂取しなくても得られることだと考えます。たとえば私は、文章を書いているとき、リズムに乗ってキーボードを打っていたりすると、自分では思ってもいなかったようなことを気づきを得ることがありますが、こういった行動を通じて得られる高揚も生理的情緒的高揚といってもいいでしょう。こういったことは身体を使うことで得られる高揚感でもあり、マラソン選手のランナーズハイと同じだと思います。人が何かに「喜び」を感じるのは生理的情緒的高揚であり、それをまた求めてしまう効果と一緒です。また生理的情緒的高揚が人の達成感や満足感を与えてくれるものであるため、この生理的情緒的高揚を感じられることは、その人の役割に繋がるといってもいいでしょう。
【想像的体験】
この想像的体験はまさに「引き寄せの法則」のことを言っているといっていいでしょう。人は具体的なイメージができるようになればなるほど、実際に何をすればいいかが分かってくるようになるので、想像することはとても大切です。よくスポーツ選手が競技に入る前に自分が成功している姿を想像するといった話をよく聞きますが、たとえば短距離ランナーが頭の中で走る姿勢や足を上げる状態などイメージして競技に臨むといい結果が出たりするようになります。こういった具体的なイメージができるほど、それにふさわしい現実を引きせられるようになります。たとえば、自分が「喜び」を感じているようなことで世の中に貢献している姿を想像できるようになると、それを現実のこととして引き寄せることができるようになることでしょう。
【承認】
他者からの承認は励みになるだけでなく、他者への貢献も感じられるようになるためとても大切なことです。たとえば自分の役割を果たすことで収入を得ることができれば、それが承認となり喜びにもなることでしょう。また承認は先ほども書きましたが、他者からだけでなく自分自身で承認できるようになることが大切です。なぜなら「自己効力感」とは「目標を達成するための能力を自らが持っていると認識すること」だからです。よい承認は自分という存在を強く認めさせてくれるようになるため、他人からだけでなく自分でもどんどんしていった方がいいと思います。
「自己効力感」で摩擦を減らしていく
先述の千賀さんは、摩擦を感じることは自分の役割ではないといっています。心理学者のバンヂューラは「自己効力感」が目的を達成するには欠かせないといっています。こういったことから、もし「自己効力感」を感じられるようなことと出会えるならば摩擦を感じることがなくなり、それが自分の「役割」になるということがいえるでしょう。
こういったことから、普段からバンヂューラのいう「自己効力感」を感じながら生きていくことができたなら、何か達成したいと思うことの「不安」や「心配」といった摩擦を減らしていけるように思います。
といったわけで、次回は自己効力感の6つの体験を、このサイトで書いてきた内容と照らし合わせながら、もう少し詳しく書いていこうと思います。