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第76回:「喜び」を土台にして生きる

今回は「喜び」を土台にして生きる、ということを書いていきます。

人は「喜び」を土台にして生きられるようになると、行為のすべてが「喜び」に繋がっていくものです。

その一方で「不安」をベースに生きていると、生き方そのものが消極的になってしまうため、そこに「喜び」や「楽しさ」を感じられなくなったりします。

そこで、もし「喜び」に溢れる人生を歩もうとするのであれば、「喜び」を基礎とした土台作りをして行く必要があるといっていいでしょう。

「書く」ことで土台を変えていく

私たちが「心」と感じているものは共通した基本原理が働いているといっていいでしょう。

というのも、誰もが「喜び」を感じたいと思って生きているものだし、「喜び」を得ることを目的として思考し行動しているからです。

また、私たちが持っている感情も同じような構造でできていて、誰もが「喜怒哀楽」を持っているものです。

しかし、こういった誰もが持っている感情も、それをどのようの育てていくかで、「喜び」が土台となるのか「不安」が土台となるかが変わってくるといってもいいかもしれません。

私の場合は、これまで「不安」を土台として生きていて、そのことに気づいたことで、ここ数年、その土台の作り直しをしていました。

では、私がなぜこれまで「不安」をベースに生きてきたかというと、それは、この世界に対する見方が「否定的」だったからです。

私が、世界を「否定的」に見たのは、育ってきた環境が大きく関係しているといえます。今振り返ってみると、私が育った家庭では「肯定的な言葉」より「否定的な言葉」の方が多かったように思います。

そういった環境の中で育つていると、たとえその言葉が私に向けられたものではないにしても、この世の中に対する見方が否定的になってしまうものです。そして世の中に対する見方が否定的になってしまった結果、私はいつしか「不安」を土台にして生きるようになっていました。

また「不安」を土台にして世界を見るようになってしまうと、何をするにしても心から楽しむことができずに、その結果、自分が何をしたいのかが分からなくなっていました。

こういった気持ちのまま大人になって、いざ仕事を始めても、その仕事が自分のしたいことかどうかも分からないままでいるため、楽しく感じることがなく、やがてネガティブな気持ちを感じるようになっていきます。

また「不安」をベースにして生きていると、選択の基準が不安を解消するためのものになってしまうことから、そこに「楽しさ」を感じられずに、さらに違った選択をするという堂々巡りを繰り返すことになってしまいます。

そこで、この堂々巡りを解消するために、「不安」をベースとして土台を、本気で「喜び」ベースに作り替え始めたのが数年前のことであり、最近やっと土台作りが完成できたという実感を得ています。

では、どのようにして「不安ベース」を「喜びベース」に変えてきたかというと、①思考を変える、②言葉を変える、③行動を変える、という3つをしてきました。

そして、この①思考を変える、②言葉を変える、③行動を変えるという3つをするにあたって、最も効果的だったのが、文章を書くということでした。

「書く」ことで、「思考」「言葉」「行動」を変える

「書く」ことは、頭を使って思考し言葉を使って書くという行動であるため、「不安」という土台を「喜び」という土台に作り変えるのに最適だと思います。

よく自己啓発や精神世界の本なので、潜在意識を書き換えるというような表現を見かけたりしますが、まさに書くことで意識を作り変えることが可能になるのです。

しかも「書く」という行為は、「思考」「言葉」「行動」の要素をすべて含んでいて、体感として「思考」と「言葉」を変えることができ、私にとってはとても効果的でした。

毎日、意識して文章を書いていると、体感として「思考」と「言葉」が変わっていることを実感できるようになります。

このことは、毎日、野球の素振りをしているようなものであり、最初はぎこちなくても、毎日、バットを振り続けていると、自然と上達しているのを感じられるようになるものです。

どんなことでも頭の中でイメージしているだけでは上達しないものであり、体感を伴わせたほうが効果が出るようになるものです。

もちろん、意識の変化を起こすためには、「書く」ということの他にもやり方はあると思います。たとえば、声を出すということも体感を得られやすいものだし、マインドフルネスのように意識して五感を使うこともいいのかもしれません。

いずれにせよ大切なことは体感を伴わせることであり、私の場合は「書く」ことがヒットしたといっていいでしょう。

楽しみながら土台作り

私は「書く」ということが性に合っていたのだと思います。

過去にセミナーに参加したり、著名な方の講演を聞きに行ったりしましたが、それだけではどうしても一時的に効果が出ただけで終わってしまいます。また、意識の土台を変えようとたくさんの本を読みましたが、本を読んだだけでは、実感として変化を感じることはできません。

そういった中で、意図して文章を書くようにしたところ、体感として変化を感じられるようになりました。文章を書いているとふとした瞬間に大きな気づきを得ることがあるし、文章を書き上げたときの達成感も楽しさのひとつです。

そして、こういった「楽しさ」があったからこそ、意識の土台の造り変えができるようになったと思います。

そういった意味では、私は「書く」という行為に出会えたのがラッキーだったかもしれません。

無意識のうちに長年培っていた「不安」という土台を「喜び」に変えるには、やはり相当な労力が必要だし、半ば強制的にする必要があったため、日々の継続と、その継続を支える「楽しさ」が必要だったのです。

「書く」ことは右脳と左脳の両方を使う

「書く」ことの効果をもうひとつ上げるなら、右脳の左脳の両方を使うということがあげられます。

このことは、最近「奇跡の脳」という本を紹介する記事を書いていて気づけたことです。私が普段、記事として書いているのは右脳的なことであり、その右脳的なことを左脳でロジックに仕立て上げるという作業が、ふたつの脳を使うということになります。

このため、右脳的なことを左脳で思考し、それを言葉にすることができるため、一度に、①思考を変える、②言葉を変える、③行動を変える、ということができるようになったといっていいでしょう。

こういった右脳から始まる「喜び」の土台作りを図にすると次のようになまります。

こういった感じで右脳から始まる左回りの回転が、私の「喜び」という土台作りをさせていったといってもいいかもしれません。

「喜び」の5つの要素

昨日、「幸せ回路」の創り方、という記事を書きましたが、その中で次の4つの言葉を紹介しました。

「し」‥‥幸せ
「あ」‥‥愛されている
「わ」‥‥ワクワクする
「せ」‥‥世界は一つ

この4つの言葉に「豊かさ」を加えると、「喜び」の土台ができるのではないかと思います。

これらの5つの要素は、今、実感として感じられることがなくても、私たちは生まれながらに持っているものであり、これら5つの要素を自分の中から引っ張り出して顕在化できるようになると、揺るぎない「喜び」という土台を作り上げることができるでしょう。

もちろん、一度にこの5つの要素を顕在化させていくことはできないので、まずは、この中からひとつターゲットを絞って顕在化させることができると、そのほかの4つもいずれ顕在化できるようになると思います。

いずれにせよ、どこからでもいいので自分のやりやすい方法で、ひとつの要素を極めていくことができるようになると、やがて5つの「喜び」の球を手にすることができるようになって「喜び」の土台を作って行けるようになると思います。

「喜び」の土台を造って「喜び」を表現していけるようになると、人生は必ず楽しくなります。そして、「出来ない」というような思いも減っていき、やがてどんなことでもできるようになっていくことでしょう。

これからはたくさんの人が、こういった「喜び」で生きるようになることでしょう。そんな未来が楽しみでなりません。



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