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小脳障害(小脳形成不全)の猫 -ハル- 28 無事に1歳を迎える

第8章 一方、ハルは その3

ユウナの事でバタバタしていたけども、ハルは自分なりの遊びを開発?していたりして本当に手がかからなくなっていた。

逆にいえば、私がハルに掛ける時間が減っていた。

その証拠?に、この時期のハルの写真が異様に少ない。
別居だからこその弊害かもしれない。


ー大きくなりましたー

保護当時の体長は測り損ねていたのだけど、
「片手で埋まる」のは間違いない記憶。

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2015年5月2日 12時ごろ撮影
保護から最大30分程度、病院での受付後


それがまさか・・・
こんなにデカくなるとは想定外。w


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2016年4月19日 19時ごろ撮影
マットの一辺が約30センチなので、
この状況の頭から足までのおよその長さは、
色々鑑みて80センチ超。
体重は大体4キロ前後。


今まで女の子しか家にいなかったので「物凄く大きい」と思うけれども、
去勢をしている友人達の男の子と比べるとかなり小さめ。

ハルは4キロほどだけども、
友人が飼っている男の子の中にはは6キロになる子も。

ハルより2キロ大きいとか、もうサイズ感がわからない。w


ー健常猫との違いー

私は今まで飼っていたのはナナとユウナ。
いずれも健常猫の女の子

家に来た時点で最低でも生後1ヶ月を経過しており、ほぼ離乳食からの開始。

ハルは生後最小1週間、最大10日程度。
どう考えても授乳期で、一番手のかかる頃。

そんな子が「小脳障害」であるとわかる。
そしてテンパる。

同じ症状の子を飼ってる人がいないかと調べる
→ブログを初めとして、ほとんど見つからない。


今だから分かる

ほとんどが大丈夫。
だから記載がない。

のであろう、と。

=====

「ほとんど」と言うのは
小脳障害とは「運動機能」に問題が出るというのが大前提。

私が調べたときには「四肢に障害」があり完全介護の子や、
その影響?からか呼吸器にも影響がある子、
保護後、小脳障害の疑いのまま数日もたずに虹の橋を渡った子
などのブログもありました。

=====

ハルは幸運にも「大丈夫」の部類で、無事に1年を経過。

ハルを1年見ていたからこそ言えますが、
「普通の子」を見慣れていると不格好な立ち方だったりします。

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2016年4月30日 19時ごろ撮影
人間的に言うと「指だけ」ではなく、
「掌全体」を使った座り方。

大多数の猫は人間的に「手の指だけ」だけを使って座ります。

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※ユウナの場合
前足の接地部分の違いに注目ください。


こうやって明らかに比べれば「ああそうか」と気付きますが、
一人だけ見てると
「何か変な気もしたけど気のせいかも」
と納得してしまう可能性。w


ユウナとハルの二人を同時に見ていたからこそ言える。

「だよねー、自分がうまく安定するようにするよねー。」

と。w


ーそして分かったー

「小脳障害」を持っている子の成長ブログ等が見つからなかったのは

「なんだかんだで多くの子は普通に育ってるからでは?」

ということ。


私もハルが「小脳障害」と分かった時はかなりテンパって
「何それちょっと意味がわかんない」
と口に出しそうになりました。w


一概に言い切れませんが、
もしも小脳障害の疑いのある子を保護し、途方に暮れている方がいらっしゃったならば、こちらを一つの参考にしていただけると幸いです。

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2016年4月21日 22時半ごろ撮影
物凄い顔をしているけども、
これでも美味しくご飯を食べています。


アマゾンの箱をおもちゃにして、

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2016年4月26日 23時半ごろ撮影
遊んでる最中にとれた、良い「おてて」


ぶつかり防御柵?を自らめくり上げる事も出来、

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2016年4月30日 18時ごろ撮影
壁面に張り巡らせた「ぶつかり防御柵」兼「おちっこ防御柵」
を自力でめくり、その間でまったりする事案。w


人の肩によじ登って遊ぶこともできるようになりました。

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2016年4月30日 20時ごろ撮影
油断するともりもり肩に上り、何かの召喚獣のようなテイストに。



ーきっかり一年後ー

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2015年5月2日15時半ごろ
タオルにみっちりと包まれた「ヨコミミ」時代


こんな150gな子猫がまさか
ほぼ4kgのでかい図体になるとは思いもよりませんでした。w


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2016年5月2日 22時半ごろ撮影
あれから一年。
もはや4キロ近いハルの精一杯のお澄まし顔。


だからもう一度言います。

小脳障害の疑いのある子猫を保護した方へ。

大丈夫だよ、大きくなるよ!心配いらないよ!

と。



もしかしたらハルは「ラッキーボーイ」なのかもしれません。

でも私のような
「えええ・・・何も幸せに感じる情報がないんですけど・・・」
な方の支えになれれば幸いです。


2020年10月現在、ハルは元気にまったりと過ごしています。

保護してから5年半。

(おそらく障害の影響からか)少し便秘なのを繰り返していますが、
それ以外は本当に健康体です。

なので、その子を信じてあげてください。


案外、思っているよりもきっと丈夫です。
(経験則より)

もし不安があれば、全てかかりつけの先生に聞いてみてください。



私のように
思わず「小脳障害の子猫」を保護してしまった方へ
何らかの参考になれば幸いです。



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2016年5月2日 22時半ごろ撮影
「ねぇ いまの おーけーていく?」
というアテレコがあう写真。w


ー続ー

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