独り言⒌
私事ですが、あと2週間ほどで高校生活に幕を下ろす。
本来ならば今はまだ完全な春休みではなく、登校日に学校に行って持ち帰ることをさぼり続けていた荷物を持って帰ったり、長いようで刹那のうちに過ぎてしまった3年間を振り返って作文を書いたりなんて日々を過ごすはずだったのですが、巷で噂の奴のせいで学校は休校となってしまった。
学校は無いのに、まだ肩書きは高校生で、それでも次のステージは着々と近付いてきている。春の新たな生活に向けて準備を進める必要もある。
なんとなく宙ぶらりんで、忙し過ぎる高校生活を送ってきた私には余りにも時間があり過ぎて逆に息苦しく感じてしまう。
どんなにゆっくりご飯を食べても、どんなにダラダラと動画を見ていても、ぼーっとしていても誰にも咎められない。
そんな生活に甘えている自分をふとした瞬間罪人のように感じてしまう。
楽になるはずだった春もやっぱり息苦しくて。
暖かい空気が例年よりも早く私の周りを漂うのに、吸い込む息は鉛のように重たくて。
単純に生きていきたくても、複雑にしか生きられない自分が不思議でならない。
この春の空気に誘われて軽やかに笑う彼らと私との違いは何なのだろう。
こうやって独り言を呟くようになってからそこそこの時間が経ったが答えは未だに見つからない。
『女子高生の独り言』はこれが最後になるかも知れない。
次に呟かれるのは『女子大生の独り言』かも知れない。
とりあえず今日はこれで。
ヒーターのモーター音がまだ春を拒んでいる様に思える夜中に独り言を。
それではまた。
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