ささき

書き散らし。

ささき

書き散らし。

最近の記事

「英一蝶」サントリー美術館

2024.10.14 昨日は疲れ果てて一眠りしたら日付が変わってしまって、連続更新記録が振り出しに戻ってしまった。まあ、仕方がないよね、起きたら夜中1時の少し手前で、もういっそ、そのまま朝を迎えてしまいたかった。 ちょっとした悲しみと、ちょっとした用事を抱えて六本木へ。良い秋晴れでしたね。日差しが目に染みるぜ…… メイン写真に使われている布晒舞図は後期の展示。今日(前期展示)は出ていない、後期からの作品で、あっ、この作品は今日見られないんだ、えっ、どうしよ、来週以降……

    • 「ピエール・シャポ展」アンスティチュ・フランセ東京

      2024.10.12 今日行ってきたよ、今日! 会期が延びたとはいえ、このお休み中に行けなければ、あとは平日になってしまうので、急いで行った。午前中は田町の建築会館に行って、それから午後から。ブラ田町も後ほど。こっちも会期は迫ってきているんだよな。行けてよかった。 たまーに深夜徘徊するときに見ていたアンスティテュ・フランセを日中の、こんなにいい季節いい天気で見られて、シンプルに嬉しい。いや~!いい建物ですなぁ。ここで勉強できるってとっても幸せだと思うし、モチベーションも高

      • 「六本木六軒 ミケーレ・デ・ルッキ」21₋21の3

        2024.9.28 ついこないだ行った気持ちだったけど、9月の話だったんだ...…日々が過ぎるのはあっという間ですね。六本木アートナイトの日。 小さな小屋みたいなのが六軒並んでる。鬼太郎誕生ゲゲゲの謎で見た、座敷牢みたいだなって思ったのは内緒。 ある種茶室のようでもあり、でも、閉じられていて、何人も出入りを許さないのは彫刻だなと思った。光しか中にはいらない。内部と外部を分ける、空間を定義するっていえば、これも建築になるのかも。でも、快適な空間をつくるという技術ではないか

        • 「異形の美学」東大博物館

          2024.10.-- ちょっと用事があって半休。半日全部使うかな〜って思ってたら意外とサクッと済んだので、遊ぶことにした。こういうときにね、平日しか開いていないようなところに行くんですよ。学校あるからそんなに遠くまでは行けないけれども。今回でいえば、お手頃なのが東大博物館だった。 LGBTQがだいぶ浸透してきた昨今、そもそもお名前もだいぶ男性だけの名前、女性だけの名前って減ってきたな〜って気がする。名前だけじゃ判断できないし、まあ、実際にお会いしてみたところでも分かんない

        「英一蝶」サントリー美術館

          『張替酒店』

          2024.5.12 こちらは営業中に見学をできたもの。清水教会は解体中の現場見学だったから、現役で使用していたところは見ることができなかったけれども、張替酒店では帰りがけにお酒買って帰ることまでできた。リュックに4合瓶の重さがある幸せよ......!浮かれすぎて津田沼に財布を落として帰ったほど。各所へご迷惑をおかけしました。すみませんでした。 家に帰って酒を開けるまでが旅行です。今後はちゃんと、気を引き締めて参りましょう。 さてさて、建築見学会。これで最後かもって、移転

          『張替酒店』

          『カトリック清水教会』

          2024.4.13 解体が決定されたとしても、である。 私がこの清水教会を知ったのは解体のお知らせからだった。一瞬でも静岡市に住んでいたってのに、清水教会のことは何も知らなかった。清水区って、清水で独立しているというか、静岡市にあるってイメージがあんまりなかったってのもある。 木造のゴシック建築らしい。外観も石っぽい模様つけてるのに木造でやってるんだって!!! 木ずりがみっちり、でも必要な隙間はあけて詰められている。柱も同様に細い板が巻かれて、その上から漆喰を塗る。こ

          『カトリック清水教会』

          『旧久米邸洋館』

          2024.4.6 愛されているなら残るってんなら、無くなってしまった建築は愛されなかったとか、もちろんそういうことではない。私が大好きだった祖父の家だって全焼してるし、そうでなくても諸々の事情で手放さなければならない事態だってあるだろう。残念ながら、愛ですべてが救えるわけではないのだ。でも関わる人が増えたことで新たな活路が見えてくる建築もあるよね。その一例が久米邸洋館の移築だと思ってる。 この洋館は代々木に「岩佐多聞邸」として残っていたが、2020年に解体が決定し、その表

          『旧久米邸洋館』

          『碌山美術館』今井兼次ほか

          2022.8.-- ここまで前の話になってくると写真のバックアップ方法に迷走してた時期ってのもあって、すぐに写真が取り出せない。もっと撮ったんだけどな、たぶん古いパソコンの方につっこんである。 碌山美術館は穂高駅からちょちょっと歩くと着く。碌山美術館内に居ても踏切の音が聞こえるから、駅近。……ふだん私が「1時間以内なら徒歩圏内」って言ってるから、本当に駅から近いのに疑われてしまうのは、ちょっとあれですね。日頃の行いですね。 美術館自体は分棟型で、敷地内にいくつか建物があ

          『碌山美術館』今井兼次ほか

          『朝倉彫塑館』

          2024.5.12 彫刻家のアトリエで、都内ですぐ見に行けるとしたら、朝倉彫塑館だろうな。割と気軽に行けるし、彫刻も良いし建築見てても楽しい。 ・朝倉文夫の彫刻は意外と見る機会があるし、彫刻でイメージするアレ。東京国際フォーラムにある太田道灌像の作者ですわ。私は墓守が好き。女性の彫刻像もあるにはあるし、何なら行った時は女性像メインだったけど、なんというか、シワが刻み込まれた男性像のほうがグッとくる。硬質な材料で柔らかい女体を出すほうが、素材の対比という点でも一般的なのかも

          『朝倉彫塑館』

          「ブランクーシ展」アーティゾン美術館

          2024.4.7 アトリエの中と展示会場の光ってのはどうしたって違っていて、だってそれは置いている建物や建物が置かれた環境が違うからね。ごちゃごちゃした美術室で描いていた時はごちゃごちゃしてる絵でも気にならなかったけど、展示会場の白い壁に並んでみると、あれ、やりすぎたなとか、ある。見る人間の視野にも関わってくるが、どこで見ても同じように感じる同じ作品ってのはなかなか無いと思う。それに、見る側の人間も変わるからね。 でも、少しでも環境を近づけて、作者の気持ちを味わってみたい

          「ブランクーシ展」アーティゾン美術館

          「シュルレアリスムと日本」板橋区立美術館

          2024.3.-- 雨が降っていた。忘れられないっていえば、この日についても忘れることは無いんだろうな。しばらく動いていなかったLINEのグループから、発信者の友人で、このグループの一員だった方が亡くなったって連絡だった。喪服も持っていなかったし、葬式に出るほど親しいという間柄でもなくって、よく見たら喪主が夫になっていたから、あ、この人結婚していたんだって、その時に知ったくらいに疎遠になっていた。線香付きの電報を打って送った。完全に自己満足。本当に悲しいと思った。悲しいとい

          「シュルレアリスムと日本」板橋区立美術館

          『三岸アトリエ』山脇巌

          2024.3.31 そういえば林芙美子邸以外にも、アトリエがついた他の建築も見てたなって。日光や風がとても気持ちよく入ってきたので思い出すと、三岸アトリエかなと。 環七をまっつぐやっておくれ、ってな具合で自転車漕いで三岸アトリエまで行った。そこそこの距離だったけど、アトリエ近くのところまでは割とわかりやすい大通りなので、ただ自転車を漕いでいるだけで良い。近くになってくると住宅街なのでちょっと迷ったけど、ぐるぐるまわって範囲を狭めていけば到達できる。素直に地図確認したらもっ

          『三岸アトリエ』山脇巌

          『林芙美子邸』山口文象

          2024.6.15 初夏とか、随分前のことを思い出してんなぁ。このときの振り返りが足りなかったし、ちょうどいいや。こないだ行った「秋の日記」が良かったし。林邸はめちゃくちゃお気に入りだし、たぶんこれからの時期、秋に行っても良さそう。案内してくれた方も、このお家は四季折々、何遍来たってえぇですからねって言ってた気がする。 まだ、放浪記は読んだことが無いけど、見学の時にもらった「昔の家」ってエッセイ良かった。森光子がでんぐり返しする話の原作者という知識しかなかったから、実際の

          『林芙美子邸』山口文象

          「空間と作品」アーティゾン美術館

          2024.8.-- 今日は何も無いな……いや、積み残しの課題はあるんだが学校開いていないし……って時によくアーティゾン美術館に行く。何てったって学生無料。めちゃくちゃ太っ腹ですわ。もうね、気軽に行ってるもん。暑いからアーティゾン美術館行くか、ってくらい。「さらに装飾をひもとく」を一緒に見て回った友人にも紹介してやった。学生無料だからな。作品よりかは建築に対しての食いつきが良かった。その魅力も含めてのアーティゾン美術館だからな、気に入ってくれて何よりですわ。 さてさて、この

          「空間と作品」アーティゾン美術館

          「秋の日記」日比谷図書文化館

          2024.9.-- 私は人と会話ができないなぁとか、コミュニケーションって難しいなって思っている今日この頃。ほんとうにどうしようもなくって、人と会うのも嫌になってきてるし、相手に対して嫌だなって思うことすらも嫌になってきているというか。そんなメランコリックな秋。 で、ひとり大脱走して日比谷。 ぼんやりとしたいろんなランプが机に等間隔に置かれている。柱や壁にも写真が貼られていて、でも、どれも、額縁に入ってるわけじゃなくってぺらっとしている。額装するってのが、たぶん大文字の

          「秋の日記」日比谷図書文化館

          「土に学ぶ」エルメス銀座

          2024.8.-- あ、でも、今は内藤礼のが大繁盛してますかね。トーハクのも行ってなければ、まだ会期があるしってことで、今やってるエルメスの内藤礼もまだ見ていない。エルメスの方だけでもタイミング見計らって見るかね。トーハク会期最終週とその前の週は、ちょっと通りかかっただけだけど、どんどこ混んでて、もうダメだって思った。落ち着いてからにしよう。 エルメスのギャラリーはよく行く。内容も良いし、無料だし、そんなに騒がしくないので。この土のときもそんなに混んでなくて、図録に該当す

          「土に学ぶ」エルメス銀座