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「異形の美学」東大博物館

2024.10.--

ちょっと用事があって半休。半日全部使うかな〜って思ってたら意外とサクッと済んだので、遊ぶことにした。こういうときにね、平日しか開いていないようなところに行くんですよ。学校あるからそんなに遠くまでは行けないけれども。今回でいえば、お手頃なのが東大博物館だった。

LGBTQがだいぶ浸透してきた昨今、そもそもお名前もだいぶ男性だけの名前、女性だけの名前って減ってきたな〜って気がする。名前だけじゃ判断できないし、まあ、実際にお会いしてみたところでも分かんない部分は多いだろうしな。

チョウチョの世界もそうなのかもしれないって思った。あんまり虫が得意ではなくって、マジマジと観察するのは相当久しぶり。今回展示されているのは珍しい方の蝶ばかりだったので、普通のチョウチョを知らない(いくつかなんとなくイメージがあるのもあるけど)のでどこがどう違うのかってのを解説文を見て知るって状態だった。でもね、なんとなく展示されてる蝶は蝶界のなかでもけばけばしい派手な部類だなってのは見てて思った。そうね、確かに異形。

構造色ってやっぱりどうしても惹かれちゃう。
半々で色や形が違うのは
半々でオスメスの特徴が出ているから。
でっかいちょうちょ。
ちっちゃいちょうちょ。

うん、確かに普通でイメージする蝶とは少し違って、でも、多様性ってほど平和な雑多さって感じでもなくって。それはたぶん、標本になってるっていうこともあるだろうけれども、好奇心を刺激するような刺すような華やかさなんだよな。キラカードだけを並べてデッキにしているような。これだけの密度で異形が集う違和感みたいなところなのかもしれない。

その点、反対側に展示されていたグニグニ曲がって成長していくアンモナイトの化石は、北海道ではよく採れる(とはいえ希少ではある)ので、同種が集った感じがして、蝶ほどのギラギラ感はない。まあ、色味も全然違いますからね。

チョウチョの方は歌舞伎町〜新宿二丁目の雑多な感じで、アンモナイトの方は何となく傾向は似てる人が集まる下北沢みたいな。

私はね、二丁目の感じが好き。あわいにあるもので、どちらかに決めきらない、それはそれっていう力強さと脆さみたいなのが大好物ですわ。

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