胃に暗幕

うつの症状が出る時に、食欲が増幅する人と減少する人がいる。私は減少する方で、最近も食欲不振が続いている。
夏場の食欲不振はかなり致命傷だ。酷暑によって各所から水分補給を促されるが、汗をかいて出ていくのは水だけではない。身体の6割が水分のため、もちろん水分も重要だが、同時に適度な塩分や糖分も摂らないと倒れる。
普通に食事をして、必要量の水分などを摂れていれば良いが、私はおそらく何もかもが足りていない。そして悲しいことに、今の私は喉の渇きは感じられるが、腹の内容量が分からない。今は腹が減っているのか、これ以上食べたら許容量を越してしまうのか、分からない。もっというと、食べたいものも分からない。食べたいものが分からないのはいつものことなので特に気にする気はないが、腹が空いているか分からないのは困る。今の状態について、食欲が失せているのではなく、食欲を感じる機能が停止しているような感じがする。胃からのフィードバックがないようだ。

最近は時間で何となく何かしらを口にしている。「そろそろ前回何かを口にしてから半日経ってしまうので何か食べよう」とか「もう午後1時になってしまったので昼飯と称して何かを食べよう」とか、そういう生活をしている。
「おいしいごはんが食べられますように」という書籍のことを思い出す。人から誘われていた食事の予定を断っておいて良かった。

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