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負けたのに充実感を覚えたのは何故?(2021.7.31.バンテリンドーム)

多分私は、当分ハムファンをやめられない。

7/31(土)、バンテリンドームにエキシビジョンマッチの日本ハムファイターズvs.中日ドラゴンズ戦を見に行った。球場に行ったのはおそらく十数年ぶりだし、まだルールをろくに理解していなかった私はその時疲れてしまい、6回くらいで帰ってしまった。だからフルで球場で観戦したのは初めてだ。

私は名古屋在住だが、名古屋を本拠地にしている中日ドラゴンズはセ・リーグなのでファイターズの試合は通常は2年に一度、交流戦でしか見られない。だが今年はエキシビジョンマッチが設定されたので、バンテリンドーム(ナゴヤドーム)に初めて足を踏み入れることができた。この点に関しては五輪さまさまである。

試合結果を先に書くと、1-4でファイターズは負けた。にもかかわらずテレビやラジオで観戦して負けた時ほど腹立たしさを感じなかったのは、次のような点による。

まず淺間大基選手が4打数4安打と気を吐いた。2021年の自主トレやキャンプの様子が報じられたあたりから、なんとなく「今年はこの選手、やるのではないか」と思っていたが、実際今シーズンは大活躍している。4月にチームが低迷していた(今もだが)時も連敗ストップに大きく貢献していたし、6月の交流戦時も急遽出場すると4安打し、その後のホークス戦ではは3日連続ホームランを打った。6月下旬には腰の張りで一度スタメンから外されていたが、一週間ほどで戻ってきて活躍を続けている。

さて今日も4安打の大活躍を見せた淺間だが、実際に目にすると想像の5000倍かっこよかった。

もともと私は彼をかっこいい選手だと思っており、それは確かに容姿も良い選手だが、それ以上に上記のような固め打ちや強肩を武器にした守備面、さらに足も早い(ただしその割には盗塁成功率がなぜか高くない)といったプレーが魅力的だからだ。そしてインタビューなどで垣間見せる心の熱さに心打たれた。ファイターズ応援番組、確かbravo!ファイターズ(HBC)では「チーム状況が悪くても自分にとってはレギュラー獲得のチャンスであり、チャンスを掴み取るために日々努力を続けている」という趣旨のことを言っていたが、そのような心意気に私は感動し、番組を見て以来「チャンスがいつ来ても良いように日々の努力を欠かさない」と心がけている。

そんな淺間が目の前で4安打(うち3塁打はホームランかと思われたほど飛んだ。バンテリンドームは札幌ドームに負けず劣らず広いことを実感させられた。)を決め、さらに盗塁も成功させたのだから心象は爆上がりである。今後何があっても淺間を応援し続けようと決めたほどだ。

それだけに、彼が大活躍した試合がなかなか勝利に結びつかないのが悔やまれる。上記の4安打の日も結局負けてしまったし、3日連続ホームランもチームが勝利したのは1日だけである。エキシビジョンマッチはヒーローインタビューはないが、後半戦はお立ち台の上の彼の姿を多く見たいものだ。

他にも、先発で河野竜生投手を見れた点も満足している。河野投手は5月くらいから中継ぎにまわり18試合連続無失点など活躍していた。7月中旬のロッテ戦ではクローザーも務め、強心臓を見せていたため適正があるように思われた。

そのため今後は中継ぎ・クローザーとして起用されていくのかと思っていたが、本人には強い先発希望があったようで前半戦終了後は2軍でも先発していた。

そんな河野の今日の投球内容は4回1失点(1被本塁打)であり、先発としてもやっていけるのではないかと思われた。ホームラン以外は悪い内容ではなかった。

ちなみに私は今日の先発について、「この前の広島戦はアーリンと上沢で加藤が途中で投げたのなら、池田か立野(愛知県出身)だろうか。いや相手は中日「ドラゴンズ」だし、もしかして河野"竜"生?」と少しふざけた予想をしていたらその予想があたっていて驚いた。

河野は私と同い年なので、思い入れが強く入団時から応援している。1998年生まれの選手だと他に立野(今日も1回無失点だった。凱旋登板おめでとうございます)や堀(2016ドラフトで入団と、98年組では早く入団したのでファイターズから離れていたときも動向を追っていた。今年中継ぎエースとして大活躍してとても嬉しい!)などがいる。今年に入ってみんな活躍しているので、とても嬉しい。

河野に話を戻すと、彼の特徴は独特のフォームである。特に塁に誰も出していない時は、独自の間がある投法が印象的なので時間のある方はいちど見てほしい。伊集院光もラジオで言及したらしい。

そんな河野のフォームを生で見ることができたことにも、私は感動していた。後は2.3回ピッチャーゴロを取っていたのも印象に残っている。テレビで見ている時も彼の捕球が印象に残っているが、ピッチャーゴロを取るのが上手いのだろうか?(野球未経験者のためよく分かっていない)

このように試合内容全体は良いとは言えない(特に打撃面は淺間個人軍のような側面もあった)が、私は満足して帰路についた。私が満足したのは、球場の雰囲気そのものを楽しめたからでもあるのだろう。愛知県(名古屋市)は北海道出身者が少ないと感じていたが、バンテリンドームには予想よりもハムファンが多かった。(もちろん道産子以外のハムファンも数多く存在するだろうが)また中日ファンも予想していたより穏やかだった。(昭和の中日ファンの過激さを父親から聞かされていたので実は少し怖かったのだ。知人にも中日ファンがいるのだが、彼らは良い人たちなのだが熱狂的なので試合ではどうなるのか検討もつかなかった)そして売り子から買うビールの美味しさに感動した。一杯700円は割高だが、それでも価格相応の味はした。

実は明日(8/1)もバンテリンドームで観戦する。明日こそ勝てますように。そして楽しめますように。


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