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コアスタビリティが高まる3つの条件

コアスタビリティとは
体幹の安定性と運動の制御能力のことです

体幹は
脊椎と骨盤で構成されており
これらの部位の平衡を保つことが重要です

コアスタビリティが高いと
動作中に無駄な動きを減らし
脊椎や骨盤にかかる負担を軽減できます

なので
動作を改善した場合には
コアスタビリティを高めることが
必須となります

ここでは
コアスタビリティが高まる
以下の3つのシステムを紹介します

Neural Subsystem(神経筋制御)

中枢神経系は
様々な目標達成のために必要な筋をその都度働かせ
その場に応じた筋の共同作用をします

例えば
下に落ちたものを拾おうとし
手を伸ばしたとき

腰部の筋を
遠心性にコントロールしながら
体幹を前傾させます

強い負荷の動作(おもりを持つ)や
慣れていないこと予測のできないこと(初めてスキーするなど)
では多くの体幹の筋で
共同収縮で単純に硬くします

しかし、ほかの多くの課題や歩行や動きのいる課題では
単に硬くするより
さきほどの物を拾うときのように
動きに応じた筋活動をコントロールすることで
安定させることが最適といえます
このようなコントロールが神経筋制御の役割です

Passive Subsystem(受動的サブシステム)

これは骨・関節構造と脊椎の靭帯による安定です
例えば脊柱には
関節内に椎間板があります
これも脊柱を安定させる構造物です

さらに
大きな脊柱の運動では
脊柱周囲の靭帯が受動的に制限をかけます

後縦靭帯や黄色靭帯は脊柱の動きを制動する

このように関節可動域の最終域近くでの制動は
受動的サブシステムが働きます

Active Subsystem(自動的サブシステム)

自動サブシステムは
筋力の発生によって
脊椎を分節的に安定させることです

ただし
ある筋の張力に過度に依存した姿勢は
効率的でなく分節的でもありません

重要なのが
制御された筋です

姿勢不良との関連

これらのシステムを姿勢不良の人に
当てはめ見てみましょう

スウェイバックの姿勢の人ですが
この姿勢は
骨盤後傾
の腰椎を伸展させて
仙腸関節のロックとも言えます

つまり
受動的な制御
Passive Subsystemでの姿勢とも言えます

そのため腰部とくに
仙腸関節に負担がかかる原因ともなります

次に
ロードシスの人(反り腰)です

この姿勢は
腰椎の伸展筋や股関節の屈筋を過度に使った
制御されていない
Active Subsystemでの姿勢とも言えます
筋膜性腰痛の原因ともなるかもしれません

大事なのは
Neural Subsystemで
Active Subsystemを制御した姿勢です

ロードシス・スウェイバックの人ともに
この考え方をもって
治療が必要と思っています




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