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学歴の地域格差と目的意識

私がギフテッドではなかったという話を
前回しました。

私がなぜそう思いこんだのかの
具体的なエピソードをここまでまた
懲りずに話します。

私には2つ下の妹がいます。

妹は私より美人で要領もよく
友達も多く勉強家で
クラスの委員長を任せられるキャラでした。

そんな妹と破天荒な私はよく比べられ 
劣等感を募らせていました。

「私の方が優れていることは何もない」
そう思っていたのですが
妹から見ると
私は絵とか突出した才能があるように見えていて
勉強に関しても
SISちゃんは頭がいいから
 そんなに勉強しなくていいからいいよね

と言っていました。

言われて見ると確かに
明らかにずっと勉強ばかりしている妹と
そうでもない私が
対して成績が変わらなかったのです。

また転校する前の地域では
妹と私は通っている学校が違いました。
校区内の公立の小学校と
国立の名門の小学校があり
国立の方が近所だったので
何気なしに申し込んだら
私だけ受かって妹は抽選で落ちたそうです。

そのことが妹の勉強に関する劣等感を
刺激する出来事になっていたそうです。

そんな私たちも
高校に上がる頃には
勉強をちゃんとやっていた妹の方が
上位になってきて
やっぱり努力する方が最後には勝つんだな
と薄々感じていたのですが
私より多少偏差値が良かったはずの妹も
私同様にセンター試験で失敗して
姉妹同じ大学に奨学金を使っていくことになりました。

私は妹がその地域でどれだけ優秀かは
よく耳にしていたので
こんな田舎で優秀であっても
 地域格差には勝てないんだな

と思い知らされました。

早稲田卒の父親は愕然としていました。
弟に至ってはほとんど勉強する姿を
見かけることはなかったのですが
意外にも私たち姉妹と同じ進学校に進学し
そこからは大学を目指すことなく
公務員になりました。

気がつけば母方の親戚で
その地域出身の人たちで
大学に行ったのは私たち姉妹だけでした。

朝5時に起きて7時半の朝課外に参加し
夜7時半の夕課外を終えて1時間かけて帰宅し
そこからまた日付が変わるまで勉強していた
私たち姉妹でもこの有様でした。

成田雄輔さんの件で学歴についても
考え直してみたのですが
私は今も漠然と
「それでも私は早稲田卒の父親より
 頭がいいんじゃないか

と信じて疑っていない気持ちがあります。
客観的事実としてはそうじゃなくても
バーナム効果による思い込みで
いい方向にしかいかないなら
そう考えておこうという
戦略的な意味も込めてです。

じゃああの時なぜそこまでやって
結果がついてこなかったかというと
私と妹の間に
とりあえずなんでもいいから
 早くこの田舎から抜け出したい

という気持ちがあったからだと思います。

その目的が達成されることは
ガムシャラに勉強しなくても
可能だったからです。

どんなレベルの低い大学でもいいから
大学進学さえ出来れば
私たちは地元を出ることが出来たのです。

だから一番恐れたのは
「この偏差値なら大学進学は無理だから
 地元で就職先を探そう」
と言われることでした。

それを回避するという目的が達成された
今また大学を目指すなら
結果は変わるだろうか?
たまにそんなことを考えてしまいます。

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