【自作PC】ゲーム用PCをアップグレードするおはなし その2【Ryzen9 5900X】
みなさまごきげんよう。しりゅうです。
今回は、前回に引き続いて自作PCを組み替える話、それもCPUについてのお話です。といっても、ただ組み替えの顛末を書いても面白くはないので、軽くレビューもしてみたいと思います。
Ryzen9 5900Xは今まで私が触って来たRyzen系CPUと違い、CPUクーラーが標準添付ではなくなりました。なので、箱の中身はこんな感じです。軽いけどもっとコンパクトになるでしょ、という気もしますが……あまり小さい箱でも別な支障が出るのでこうなっているんでしょうか。
換装前の3700Xを開いてみた結果……グリスの伸びがイマイチですね。この時もネコグリスこと『SMZ-01R』を使っているはずですが、真ん中と周辺に置いた後はクーラーでぐりぐり伸ばしただけだとこうなるのかな……。
なので、以前レビューも書いたプラチナ塗り名人キットをつかい、あらかじめ薄く伸ばしたところにクーラーを取り付けていきます。若干傾いてるけど面は出ているからOKです。熱源のダイがあるのは中央付近ですし。
ということでベンチ結果に行きます。構成はこちら。
CPU:AMD Ryzen7 3700X → Ryzen9 5900X
CPUクーラー:Corsair H100i RGB PLATINUM
MB:ASUS ROG Crosshair VIII Impact
MEM:Corsair VENGEANCE RGB PRO(DDR4-3200) 16GBx2
GPU:MSI Radeon RX5700XT EVOKE OC
SSD:CFD PG3VNF 1TB+AORUS NVMe Gen4 SSD 1TB+
DELTA Phantom Gaming RGB SSD
Display:ASUS ZenScreen Touch MB16AMT(1920x1080)
最初だけ、3700Xでの結果も比較で載せます。
誰が言ったか『親の顔より見た』ベンチことCINEBENCHIのR20です。すでにR23も出ていますが、しばらくは見慣れたR20を使っていきたいと思います。
これが私の3700Xの最高値、4700pts。設定はメモリだけ3200にしただけで、あとは基本的に全部Autoです。なので、CPUの素性とマザーボードと冷却力の結果ということになります。
5900Xに換装しての結果はこちら。8189ptsと3700X比で倍近いスコアが出ました。各地のレビューよりは少し低い値ですが、実使用環境で普通に色々なツールも入っているため、低い値になるのは当然といえば当然です。ベンチ中はオールコア4.250GHzで動作している時間が長かったですね。この時のCPU温度が、3回回した後でも最大で65度あたり。冬なので外気が冷たいこともありますが、もうちょっと回ってくれても……ということで、ASUSのツール『AI Suite 3』のオーバークロック診断機能を使い、作ってもらったOCプロファイルでの結果がこちらです。
オールコア4.58GHzで8884ptsと、10%近く向上しました。この時の温度が、3回回して75度くらい。このくらいの温度なら、常用出来そうな気がしますね。マザーボードのリミッターが80度か85度あたりにありそうなので、そこを外せばもうちょっと伸ばせるのかな……くれぐれも壊さない程度に、オーバークロックは自己責任ですからね。
最後に手動でクロックを上げていき……オールコア5GHzもいけました。無負荷状態ですし、直後に落ちましたが……やれるものなんですね。
ということで、今回のRyzen9 5900Xについては以上です。自作市場の勢力図を塗り替えたRyzenの3000番台からクロック当たりの性能で19%も向上したという5000番台のRyzenは、性能はもちろん、ちゃんとしたクーラーであれば発熱も気にならないレベルでした。現状最良の選択肢であることは間違いないです。世界的にも品薄が続き、入手性だけが難点ですが……。
次の記事では、グラフィックボードの換装の話をします。こちらも5000番台と同じく品薄で手に入りにくい子でした……。
それでは、ごきげんよう!!