2024年2月から読書欲がふつふつとやってきて、
せっかくなら記録に残しておこうと思いnoteをしたためます。
なんと、15冊も読みました(2024年3月31日追記)
泣きたい日の人生相談-岸見一郎
2月からアドラー心理学をよく読むように。岸見一郎さんはアドラー心理学の第一人者で、大ベストセラーの「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」などを手がけている。現在は岸見一郎さんが書くアドラー心理学の本を片っ端から読んでいて、こちらもその一冊。読者の悩み相談に岸見一郎さんが答えるという形をとっている。
愛とためらいの哲学-岸見一郎
岸見一郎さんシリーズ。そういえばこの前実家に帰省したとき発掘したのだけど、そのときは「もう必要ないなあ」と思ってブックオフにおさめてしまった。岸見一郎さんを読み始めるからには、やはり改めて手に取りたいと思って図書館で借りました。
戦いの庭 咲く女-ジェーン・スー
他の女性たちがどんな風に生きているのか、自分よりもいわゆる”上”にいる女たちはどんな人生を歩んでいるのか。自分が女性である以上、気にならないと言ったら嘘になる。みんな、どんな毎日を歩んでいる?
そんなときにこの本の存在を知り、図書館で借りました。ジェーン・スーさんのポッドキャストは日常的に聴いていたけれど、本を読むのは初めて。スーさんらしいきっちりとした、しっかりとした文体は私には書くことができないなあと思いつつ、その世界観にスッと入り込んで読破。13人の女性たちがどんな人生を歩んできたのか、スーさんの取材を通して見えてくる。
50代以上の女性の世界は今よりもずっと型にはめられていて、それでももがき前に進む女性たちの人生は興味深かった。それでも、もがいて生きていた。どんな時代にも、女性たちはみんなもがいて前に進んでいる。
池上彰の世界の見方「インド」-池上彰
図書館でふらふらしていたら目にとまった一冊。これまでインドは3回訪れたことがあって、行くたびに色々な感情をプレゼントしてくれる。「もう二度と行くもんか!」「インドっていいなあ〜」「お腹が痛過ぎて早く帰りたい…」などなど、日本で生活しているときよりもはるかに感情の動きが激しい。だけど、どこか憎めない。読んでいるうちに「ああ、もう一回行きたいなあ」と思ってしまう自分がいた。
アドラー心理学入門-岸見一郎
岸見一郎さんが1999年に発行した1冊。アドラー心理学の基礎をとことん解説してくれる。それにしても岸見一郎さんの文体は分かりやすくて読みやすい。
世界一やさしい「才能」の見つけ方-八木仁平
自己啓発本の中でも話題の1冊。前作の「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」も先月読んだ。新作だったので思わず購入。前作と内容は同じだろうか?と気になったけれど、そうでもない。八木さんの用いるエピソードは同じでも、「才能」の見つけ方に焦点を当てて解説をしている感じ。
この本を読んでいるとワクワクしてくる。読んだテンションで早速ワークに取り掛かろうと思いつつ、机の上に本を置いたまま。取り掛かるまでに時間がかかる。くそう、早く取り掛かれ。わたし。
NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート〜孤独は知性である-岸見一郎
岸見一郎さんの本を読んでいると、ときどき出てくる「三木清」という名の哲学者。気になって探してみたけど、あいにく私は難しい本は苦手だ。同じ理由で、古文までとはいかなくても現代と若干違う文体も読めない。痒い所に手が届くとはまさにこのことで、この本は岸見一郎さんが三木清著作の「人生論ノート」について解説してくれる。いい言葉がたくさんあった。
おつかれ、今日の私。-ジェーン・スー
地元の図書館にあったので借りてみた。私はスーさんがやっているポッドキャスト「となりの雑談」と「オーバーザサン」、TBSラジオ「生活は踊る」のリスナーで、音源を聞くたびにスーさんの卓越した言語力と共感力、分析力、思考を落とし込む力などに圧巻されている。
同作は、スーさん著作の「戦いの庭 咲く女」と比べて柔らかな文体で読みやすい。スーさん自身の体験談をベースに、スーさんが考えたことや思ったことなどを綴っている。日常ってしんどいよね、みんなそうだよね。スーさんが背中を押すのではなく、背中を撫でてくれるようなそんな1冊でした。
未来をはじめる「人と一緒にいること」の政治学-宇野重規
かつてヘルパーとして滞在していた「ほとり」で、店主のからちゃんがお勧めしてくれた1冊。図書館をぶらぶらと歩いていたら発見したので、改めて読んでみた。政治はもっと身近で、すぐ近くにあることなのだから。
資本主義卒業試験-山田玲司
夫が「山田玲司のヤングサンデー」というトークライヴプログラムを契約していることもあり、家にいると山田玲司の声が聞こる今日この頃。
最初はあまり関心がなかったのだけど、岡田斗司夫との対談動画を見て、すっかりトリコになってしまいました。最近は、ほぼ毎日山田玲司の切り抜きやトークライヴを見て過ごしています。
そんな山田玲司さんが書いた同作の「資本主義卒業試験」は、目に留まりすぎるタイトルで、瞬間的にメルカリで購入。現代で生きる私たちは一体どうして資本主義に取り込まれているのか、幸せってなんなのか、今の世界はどんなシステムによって機能しているのか、、、そんな資本主義にまつわるさまざまな思惑について、喋りと同様に分かりやすく言語化してくれています。
会社員だったころ、自分の欲望について考えたことがあった。幸運なことに、その欲望を叶えてあげられるくらいのお金があったので、ひたすら自分の欲望を叶えることに。「SNSで話題になっていた化粧品」「良さそうな時計」「かわいい洋服」……止めどなく溢れる欲望を叶えてきてふと気づいたのは、「欲望に終わりはない」ということ。目の前の欲しいものを購入しても、また新しいものが欲しくなる。すでに自分が持っている商品には目もくれず、ひたすらに新しいものを追いかける。これって、いつ終わりがやってくるのだろう?
そんなシステムで経済が回っていることに気づいたとき、欲望は少しずつだけど小さくなっていった。終わりはない。キリがない。果てしない。メーカーに踊らされていただけで持っているものはまだ使えるし、流行りに乗っていなくても持っている洋服でこと足りる。「まだそんな一昔前の
洋服を着ているの?」「新しいものを持っていないなんて、ダサいと思われる」……世の中にはそんな”呪い”がたっくさんある。その呪いを作り出しているのは、私たち人間という。皮肉なものだ。
頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる-アンディ・プディコム
私はあまり頭がゴチャゴチャするタイプではないのだけど、気になったので友人のお家から拝借。
瞑想ってもっと「何も考えてはいけない」「集中しなければいけない」ものだと思っていたけど、実際には「あ〜私は今こんなことを考えているなあ」「そうかそうか、悲しいんだね」「ふ〜ん、嫌なことがあったのか」など、止めどなく溢れ出る思考を俯瞰して見ることらしい。
実は最近、ちょっとした交通事故に遭って精神が不安定な毎日を過ごしている。どうやら私は、交通事故にまつわるシステム-書類作成、保険のやり取り、通院-などが苦手らしい。そのせいで、珍しく頭の中がゴチャゴチャとして正直しんどい。そんなときにぴったりなのがこちら!まずは10分からやってみよう。そうだ、まずは10分!
あなたのなかの幸せに気づく チベット聖者の教え-ザ・チョジェ・リンポチェ 福田典子訳
ひっさしぶりに、めちゃくちゃ気持ちが落ちている。もちろん理由は、事故にまつわるエトセトラなのだけど。どうして悪いことをしていないのに、ただ治療をしたいだけなのに、痛いから治したいだけなのに、こんなに病院を行ったり来たり、先生の都合で振り回されたり、保険屋さんに電話したりしないといけないのだろう…そんなことばかりぐるぐるぐるぐる考えて、ひっさしぶりに落ちました。
今の私にきっと必要なのだろうな。この前読んだマインドフルネスの本しかり、同書しかり、「今ここ」を考えながら感情を俯瞰するのが必要な時期なのかも。悲しみも喜びも、いつか去っていくもの。それをただ、眺める。
その気持ち、なんて言う?-NHK「言葉にできない、そんな夜。」
ライターとしての自分のキャリアにずっと迷っている。どうして書いているのか、本当に書きたいのか、ライターを辞めたいんじゃないか…書くことについて自分とたくさん対話をしていたときに、見つけた1冊。
私は朝井リョウが大好きなので、表紙に「朝井リョウ」の文字を見つけて即購入しました。朝井リョウ、どうしてそんなに魅力的なの。
「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから-飯田朔
私は朝井リョウが大好きだ。きっかけはいつだったか、いつから好きだったのか、具体的なことは正直覚えていないのだけど、たぶん「第二期朝井リョウ」の本のどれかを手にとって、これまでの読書体験をひっくり返すくらいの読書体験をして、トリコになってしまったのだと思う。
「今までの本と違う!何これ!本ってこんなに面白いの!?」と興奮するくらい全く違う本と出会って、それから約10年間、朝井リョウを追っかけ続けている(朝井リョウの本を全て持っていると思っていたのだけど、昨日確認したら3冊足りなかった。メルカリでポチりました。もちろん、図書館で読破済みだけど)
朝井リョウ好きとして思うのは、ここ最近の朝井リョウは何やら負のオーラが漂っていて、いわゆる楽しい読書体験ではない。「朝井リョウ、悩んでんのかな〜」「朝井リョウ落ちてんな〜」と思いながらも、朝井リョウが大好きなので追いかけて読んでいる感じ。この”どこか負のオーラを感じる”を言語化してくれたのがこちらの1冊。後輩力の高い友人(実際に後輩だけど)から「これ読んで!あげる!」と言われて読んだのだけど、「なんて素晴らしい本をくれたんだ!!サイコウ!!」と私はとても喜んでいます。ありがとう、かわぞえ。
最近いろいろなメディアに触れて感じるのは、この世の中は”競争”で成り立っているということ。別に競争なんてしなくても生きていけるのに、「スキルを身につけないとおいていかれる」「転職にはこの資格が必要」「隣のあの子に勝たないといけない」「大手企業に就職するのがかっこいい」とか、いろいろな”呪い”が蔓延している。それを”当たり前”のように受け取って、自分の意思に関係なしに、資格を取ったりスキルを身につけたりしている。そんな”競争社会”からおりてもいいんじゃないか、別に競争に勝たなくたっていいじゃないか、この本はそういうことを教えてくれる。
世界は夢組と叶組でできている-桜林直子
ジェーン・スーさんと桜林直子さんのポッドキャスト「となりの雑談」を聞いていて、桜林直子さんの話はとても面白い・興味深いと思うようになった。メルカリやヤフオク、さまざまなネット通販、書店で探してみたけれどすでに販売は終了。全然見つからなかった。くそう、読みたいとずっと思っていたら、地元の図書館にありました。なんてこと。灯台下暗し。本を読んだあと、ネット通販で偶然見つけたので即購入。やったー。これで本棚に置いて、いつでも読める。
桜林さん曰く、人間には夢をもともと持っていてそれに向かって努力する「夢組」と、明確な夢はないけれどそのときどきに選択をしていく「叶組」の2つがあるらしい。
私は明らかに後者で、人生のところどころでやってくる選択をクリアしながら人生を歩んでいきたように思う。だからこそ、「パティシエになりたい」「ピアニストになりたい」など具体的な夢に向かって努力する人たち=「夢組」にとても憧れていた。私にはないものを持っている、と思っていた。