カノープスの冒険2 3

カノ3

「すごいな~。あ! それなら、きょうちゃんがどこへ行ったのか、探しようがないんじゃないの?」
カノープスの疑問に、ドルチェはすぐに答えました。
「心当たりはあるよ。きょうちゃんは、雪原にとても興味を持っていた。そして、私が海へ行ってシャチが天に昇るのを見た話にも夢中だった。だから雪原か海か、どちらかにいると思う」
カノープスは胸が躍ってきました。
「探すのを手伝うよ。えっと、どっちから行こうか?」
ドルチェは嬉しそうな顔になりました。
「雪原はもうスピカが行ってくれたから。あ、ちょっと待って」
急にドルチェが黙り込みました。

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